読書感想文「昭和天皇・マッカーサー会見(豊下楢彦)」

丁度8月は終戦日という事もあり、日本が戦後どういう経緯で現在に至るのかを勉強するいい機会だと思いました。とりわけ日本は、米軍基地が日本にあるという事もあり、なぜ日本の防衛を米国が担保する事になったのかを知るいい機会ではないかと思います。暫く前にイラクで米軍と地位協定が結ばれましたが、日本は昔の状況もあったのでしょう。
 
日本の施設その他がほぼ米国の言いなりになっている協定、例えば沖縄のヘリついらく事故は明らかに日本の本土で起きている事故にも関わらず、警察が関われない事に日本の人からすると違和感を感じる訳です。つまりこの状況とは日米地位協定が、何か事がある為に色々とテレビなどで取り上げられますが実際はその真実を知る人はあまりいない訳です。
 

 
 
イラクの協定から比べても、日本と米国の地位協定とは世界的にみても極めて従属的な協定になっている事になっている。ではなぜそうした協定となってしまったのかがこの本では書かれてます。当時のサンフランシスコ条約を結ぶ前に、朝鮮半島では朝鮮戦争が勃発します。この戦争は簡単に言えば、共産勢力が朝鮮半島まで降りてきて日本に近づいてそして現在の北朝鮮がある訳です。
 
そしてその共産圏は現在も存在する事になります。ところが昭和25年の段階では、ドイツのように国軍の保有を連合国側には要求してませんし、日本は軍隊そのものを保有してなかった事もあり独立と同時に、警察予備隊を慌てて作る訳です。
 
当時吉田茂は、米国との条約は対等の中身にする筈でしたがここに口を出したのが、当時の昭和天皇であったという事がこの本で書かれている訳です。しかし吉田茂は、現在の従属的な条約は嫌だから、誰か他にやってくれないかと探す訳ですが、昭和天皇が条約を結ぶ代表者として指名したという事です。
 
これは憲法が発布して5年余りが経過しているにも関わらず、天皇が政治に影響力があったことを裏付ける本の内容となっています。読み応えのある本だと思います。
 
(30代男性)
 
 
 
 

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