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読書感想文「ニューロマンサー(ウィリアム・ギブスン)」

これは、当時、画期的なサイバーパンクだった。僕はリアルタイムで読んだのでなく、1990年代に、読んだ。日本での出版は1980年代だったはずだ。主人公はコンピューターハッカーで、もう一人のヒロインは、訓練された、軍人のようなひとだ。この2人を中心に、大きな組織、財閥に戦いを挑む物語だ。
 
文中には、当時の最先端のテクノロジー、カルチャー、アカデミックなどがでできて、刺激的だ。しかも、表現力も素晴らしく、比喩や、画期的な文体を用い、SF賞を多くとり、大変、評価され、とてもヒットした小説だ。また、主人公の2人だけでなく、各登場人物も魅力的で、とても惹かれる。
 
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僕は、20歳くらいの若者だったので、思春期の終わりのほうで、大変、影響をうけ、テクノロジーや裏社会にあこがれたものだった。物語の最後に、組織側に勝利した2人はお別れすることになるのだが、その前にAIが登場し、これがニューロマンサーというのだが、ハッカーの主人公は、最後にこのAIにサイバースペース、ヴァーチャル空間のような自分が、意識を失っているが、無意識のようなところで、気絶したまま、閉じ込められてしまうのだ。
 
だから、2人は2度と会うことはない。また、ドラッグカルチャーもとりいれられ、舞台は近未来であるために、シュールだ。小説のはじまりは、千葉県千葉市である。僕は、当時、千葉県千葉市に住んでいたので、何か興奮した。それに、街を自転車で走っていて、工場外や、街のはずれにいくと、なにか、それと類似した空間にきたにでは、と、錯覚したものだ。
 
この小説は、ぼくは、YMOの執筆した本で、知って、いつか読みたいと思っていたのだが、数年後にやっと読めて、とてもうれしかった。なお、これは、続編があり、3部作になっているのだが、のちの2作も傑作で、これも影響をうけた。いまでは、バロウズや、スキズマトリックスも読んだが、それらも同じような感動を与えてくれた。
 
(40代男性)
 
 
 
 

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