読書感想文「戦略がすべて(瀧本哲史)」

経営学の書物であるが堅苦しい教科書のような内容ではなくAKB48やドラゴンクエストなどといった身近に感じることが出来る事例を取り扱っているため楽しみながら読むことが出来る。本の帯には「バカは市場で勝ち残れない。」と少々乱暴なメッセージが掛かれているが、その背景には本書で説明する最先端の事例が絡んでくる。
 
単純に勉強が出来て安全な道を選んで生きてきた優等生が必ずしも成功するとは分からない。なぜなら世の中はすごいスピードで変化しているからだ。ダーウィンがいうように強いものが生き残るのではなく環境に適応したものが生き残るという理論がよくわかる。
 
例えばAKBの事例の場合秋元康が単純にアイドルをプロデュースしたのではなくAKB48というプラットフォーム作りに力を入れたことが指摘されている。そうすることで主導権を握りリスクを抑えながらも拡大を進めることが出来る。AKB48がはやり始めたころからアイドルブームが始まりももいろクローバーZなど複数のアイドルユニットが誕生し一時はAKB48を超えるのではなど言われたが実際はアイドル競争で勝ち残ったのは秋元康だ。
 

 
 
これは彼がアイドルそのものというよりもAKBというプラットフォームの構築に力を入れたからだ。AKBのブランド力を保てば自然と有能な人材が自分の所に集まり多様性に溢れた質の高いものを顧客に提供することが出来る。実際に現在のアイドル市場を見るとAKB以外のアイドルユニットは根強いファンには支えられているがAKBには適わないのが現状だ。
 
このように経営学を身近な視点から見るきっかけを与えてくれるのが本書の魅力だ。また筆者がこれらの事例を参考に今後市場で生き残り勝つにはどのようにしたらいいのかを解説する。もちろんこのアドバイスは第一線で活躍するビジネスマンにとってはありがたいものだが、それ以上にこれからの社会を作っていく若者に読んでほしい一冊である。
 
(20代女性)
 
 
 
 

戦略がすべて (新潮新書)
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