今、まさに育児中。1年を待たずに育休を切り上げ、職場復帰して早1年の私。職場に対する引け目はあれど育児をしながら仕事をしていても全く自信はつかない日々。昇給・昇格は遠のくばかり。賞与の査定のたびに「どうせ…」と暗澹たる気持ちになっていた、そんな私が手に取ったのがこの本である。
「育児は仕事の役にたつ」この本は題名もそうだか、こう冒頭から断言してくれている。仮説ではない。本当にそうなの?どこからそう言えるの?をしっかりデータを算出して論拠を示してくれているのだ。だからこそ、読めば読むだけ私に自信をつけてくれる本だった。
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共著である浜屋さんと中原さんが親であり、まさに今が育児真っ只であるために、こちら側の気持ちはもちろんよく分かってくれているし、言葉にしてくれている。そうそう、そうなのよ!と叫びたくなるのである。保育園からの突然の呼び出しに頭を下げながら肩身の狭い思いをして職場を抜け出す私。
本当はもっと育児参加したいのに周りの目が気になって残業ばかりでなかなか帰ってこられない夫。その一つ一つが、どう仕事の役にたつのか。どう役立たせることができるのかが書いてあるのだ。そして、ワンオペ育児では意味がなく母親・父親、そしてその子に関わる全ての人から成り立つチーム育児。
それでこそ仕事の役にたつスキルが身につくと言っているのだ。夫と保育園の先生と頑張ってる今が無駄じゃないのだと、ただの育児で終わらないのだと教えてくれているのだ。育児をしながら四苦八苦してくすぶっている子育て世代、言ってしまえば、そんな私を会社に対して『こんな素晴らしい人はいないぞ』と代弁してくれているような内容なのだ。
いいぞ!もっと言え!状態である。これは私をプレゼンしてくれているとさえ思ってしまった。本当にぜひとも、総務にも上司にも、社長や役員にも読んでもらいたい。必読したうえで再評価してほしい、そう言いたくなる本なのだ。そしてこれはそれにとどまらない。
そうした子育て世代がどれだけ会社にとって貴重な人間かを示したうえで、だからそんな子育て世代のために会社としてもこうあるべき、にも進言してくれている。とにかく私の中ではとても画期的な本だったのは確か。
(20代女性)
光文社 (2017-03-16)
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