読書感想文「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(村上春樹)」
「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の読書感想文 生きていく中で、人はどれほどのトラブルに巻き込まれるのだろう。心を抱えていることで巻き込まれるトラブルや、その人が行った何かによって知らず知らずのうちに巻き込ま...
「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の読書感想文 生きていく中で、人はどれほどのトラブルに巻き込まれるのだろう。心を抱えていることで巻き込まれるトラブルや、その人が行った何かによって知らず知らずのうちに巻き込ま...
『小僧の神様・城の崎にて』には18編の作品がおさめられていて、たいへん読み応えのある短編集だ。先日、城崎温泉に行くことになり、城崎といえば志賀直哉の『城の崎にて』だと思い、改めて読むことにした。 この小説は...
【これまで読書嫌いであった】理系だったのが原因なのか、読書の習慣が全くなかった。自分の意志で最後に本を選んだのは小学校だったのかもしれない。そんな私が今年になって読書に励んでいる。なぜか?身体を壊したことから話は始まる。...
28歳から30歳の女性5人が主人公の連作短編集だ。まず目次を見て笑うと思う。一つ目の短編の目次が「尻の穴に座薬」だからだ(笑)。それだけでインパクト大で、引き込まれてしまった。どの短編も基本的に、仕事と恋愛に悩む女性の話...
「よるのばけもの」の読書感想文① 「君の膵臓をたべたい」の作者の第三作目ということで読んでみたのだが正直に言うと個人的に一作目のほうが面白い作品だと感じるものである。内容としては普段は普通の人間である少年が夜になると突如...
『舞姫』などでも知られる日本の文豪、森鴎外の長女である森茉莉の作品。幼い頃から父親の鴎外から、蝶よ花よと愛情を注がれた生粋のお嬢様育ちの森茉莉。この作品では、そんな森茉莉の幼い頃から成人以降までのファッションに対する独特...
この本は上中下の三部作だ。1番目の、上巻では主人公継之助の人となりについて詳しく描かれている。継之助は、自分の心の中に一本の太い木のようなものを持っていて、それもしっかり地に根付いている木だ。その木を、この時代に生きた偉...
「少女」の読書感想文 この少女の本についての感想は、まず高校生2年生の敦子と由紀という2人の主人公がお互いの「死」についての興味のために色々な行動によって死ぬ人はどのようにして死ぬのか、死ぬ人の最後はどのような死に方なの...
「鉄の骨」の読書感想文 中堅ゼネコンの建設現場の作業員として働いていた富島平太。現場の仕事のまじめさと技術力を買われて営業部に配属されることになる。しかしその営業部は社内でも談合課と皮肉られていた。外回りで役所などを周り...
著者の本「あなたは絶対!運がいい」を読みもっと詳しく具体的な内容を知りたいと思い、この文庫を購入した。この本の前半には「あなたは絶対!運がいい」の内容をまとめて復習になる部分と、実際に運が良くなるにはどうしたら良いのかと...
人の生き方やその世界は本当に様々だ。この本を読んで強く感じた事である。私達の多くは、『普通◯◯だ』という価値基準の中で生きており、そこから正解・不正解な生き方を決めてしまっている気がする。斯く言う私こそがそ...
映画化もされ大ヒットした「パラサイト・イヴ」で知られる瀬名作品。正直読み始めた時は、日本中に衝撃を与えたアノ瀬名作品だとは気付かないほどに、清らかで澄んだ空気に満ちた世界観だと感じていた。間近に迫る「あした...
「階段途中のビッグ・ノイズ」の読書感想文 階段途中のビッグ・ノイズは誰でも経験した頃のなつかしい高校生活を思い出させてくれます。最初に読み進めていくと男子高校生の話でなんか面白くなさそうだなと感じていました。ところが、読...
「パンとスープとネコ日和」の読書感想文 編集者のキャリアウーマンとしてバリバリ働いていた主人公・アキコが、たった一人の肉親である母親が亡くなったことを切っ掛けに、仕事を辞め母親が営んでいた店舗で新たに手作りの美味しいサン...
著者の本多勝一氏は元朝日新聞社の記者であり、近年では反体制・反自民党政権の論客として知られているが彼が世に知られるようになったのは、日本人と全く違う生活パターンを持つ人々を徹底的な取材で調べ上げ客観的に評価...
「イチロー―努力の天才バッター」の読書感想文 私は小さい頃から野球をやっていて社会人の今でも、野球をやっています。ですがぼくは、何回も辛いことがあるたびにこんな辛い思いをするんなら野球をやめちゃおうかと思ったことがありま...
私がその本を初めて読んだのは十六歳の時だった。その本の主人公ホールデン・コールフィールドも私と同じ十六歳の少年だった。私はたまたま兄に勧められて読んだだけなのだが、私にとっては、今でも心に強く残るとても大切...
「オイコノミア」の読書感想文 本を読むことの楽しさを教えてくれた一冊。本著は芸能人ピース又吉と経済学者が対談方式で経済学を学んでいこうという物である。私は大学時代ピアサポート団体に所属しており、組織を運営することで悩んで...
「ツリーハウス」の読書感想文 フツーの人たちの物語この小説はいくつかの章ごとにストーリーテーラーが変化していく。20代の若者(孫の良嗣)であったり、その祖父であったり、祖母であったり、その父であったり、その母であったり、...
硫黄島での壮絶な戦闘と二万余の兵士の方々の日々。栗林忠道中将という人物について。これら一切を全くの無知のまま、本著を手に取り、読み進めた。何の気なしに立ち寄った書店で、表紙の栗林中将と正に目が合い、購入して...