読書感想文「暴走育児―夫の知らない妻と子のスウィートホーム(石川結貴)」

ただ今、育児真っ只中にある私は育児や教育についての本を貪るように読んでいるところだ。その中で出会ったのが本書である。育児が暴走、虐待やネグレクトに関しての内容だろうか?しかし、副題の『夫が知らない妻と子のスィートホーム』というのが気になる。

 

そう思い、手に取って夢中で読んでしまった。始めは、思わず笑ってしまうというか、正直言って、ドン引きなエピソードが出てくる。1番の衝撃エピソードが、母親と一緒にお風呂に入る息子。しかも、小学校高学年や中学生のである。

 

 

母親の言い分としては、我が子は体の発達がまだまだで幼いからとか、コミュニケーションの一環としてということだか、このエピソードを読んだ時には思わず「げげー!」と声を上げてしまったほどである。

 

私には兄がいるが、もし母親と一緒にお風呂に入っているのを目撃してしまったら、母親のことを軽蔑するし、兄のことも一生の笑い者するだろうと思った。それにしても、息子は嫌がらないのか?反抗期は?まさか、と笑いつつ、はっとした。暴走、スィートホーム、題名の意味が分かってくる。

 

核家族が当たり前の今、夫は仕事で不在。家には母子だけ。しかも母親が優位の立場にある。母親が支配的な立場。著者は呼びかける。夫は息子のパンツがどんなか知っているか?トランクスなのか、ブリーフなのか、色は?と。夫が不在の中、閉鎖空間の中で、妻と子の蜜月関係が築かれる。

 

そこに入る隙はない。私はゾッとした。今はまだ、子どもが小さいから、「普通」の感覚でいられるかもしれない。しかし、うちも核家族。私が子どもの立場や目線、育ちをないがしろにして、我が子をペット化してしまい、本書に出てくるような母親になった時、止める人がいるのか?不安になってしまった。

 

本書は夫に読んで欲しいと思った。私が暴走したら止めて欲しい。そう思い、勧めたが、いまだ読まずじまいである。こうやって、「スィートホーム」は出来上がるのかもしれない。

 

(30代女性)

 

 

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