読書感想文「教団X(中村文則)」

この本の一番の魅力的な所は読んだ自分が洗脳されてしまうところである。話の内容は謎のカルト集団と男女四人がどういう風になっていくのかである。この本の話には、宗教、戦争など様々な悲しい話も入ってくるので、読んでいて少々苦痛を感じる仕上がりになっている。

 

著者の中村文則さんはやはり芥川賞を受賞した方で、読んでいくうちに現在の世界に対する不満とも言える内容に理解することができるのである。今の世界では何が起こっていてどんな現状なのかを改めて考えさせられる本の内容である。この本を読んでいて全く宗教のことなど無知だったが様々な宗教を勉強したいと思った。

 

様々な宗教のルールなどを知ろうとしたくなる本である。謎のカルト集団が起こす革命でこの世界はどうなっていくのかが読んでいて不思議と面白い内容である。この本はこれから世界はどうなっていくのかが不安であるということを独特な文章で書かれており読む人を惹き付けてしまうのである。

 

私は世界の運命がどうなるのかは全然予想は出来ないが平和な世界だとは言えないこの現状をどう自分達が打開していかなければならないのかを教えてくれた本である。この本を読んでいれば誰しもが洗脳されている感覚に陥ってしまうだろうが、著者の狙いはそこにあるのだと私は考えるのである。

 

人間1人では何も出来ないのだが、それが集団になった時に何億もの力が合わさるわけであるから、それが良い革命を起こすのか、それとも世界を滅ばせてしまうのかが問われているのである。こんな危ない世界をなんとか救う術がないのかを著者は私達に問いかけているのだと私は理解するのである。

 

世界の平和を願っている人達全てがこの本を読むべきである。そうすれば人間には憎しみ合うという結末は起こらないであろうし、皆1人1人が手を取り合い平和の輪を広げる革命が起こるであろうと私は考えるのである。この本は今の世界の平和を改めて考えるために無くてはならない本だと思う。

 

(30代男性)

 


 

 

 

 

中村文則さんの「教団X」を読んだ。テレビ番組で私が好きな芸能人たちがおすすめしていたからだ。 読んでみたら、なかなか難しい箇所が何度かあった。人間とは何か、生物とは何か、地球とは何か、宇宙とは何か、運命とはどういうものなのか‥この大きな漠然とした問題に化学が絡んできたりする。

 

化学の話が出てくると、理系の話が不得意な私には、突然とっつきにくい話になる。 化学の話を除けば、深く思い悩む人間は「どうして自分はこんな状況なのか?自分とは、人間とは何なのか? 」と、自分の気持ちや相手の思考や背景までも突き詰めて考えてしまうだろうことは共感できる部分でもある。

 

そんなときに宗教に出会ったら心が揺らぐのかもしれない。心の支えになるような教えを説く人に、気持ちがなびいて救われた気分になるのかもしれない。 ただ、やはり私は宗教になびかないタイプだと思う。掟が厳しそうで自由気儘に暮らせなさそうだから。心の支えがないより、自由がないほうが私にとっては辛いものだ。

 

日常の世界を忌み嫌うなら、入信して自由を失うより、外国へ引っ越したほうがいいと思う。文化も人柄もちがう外国で心機一転したらいいと思う。 思い悩む人たちが生物の本能を解き放つように、ありのままの性を求め求められる描写が多かった。けれど、そのような快楽に興味もなく求めていない人間からすると、この教団はとても辛いものだと思う。

 

あまりに思い悩むと、人間とは何かと突き詰めて考えてしまったり、日常の世界を壊したいがために破滅的な行動に出たくなるのは少しは共感する。けれど、登場人物たちは破滅に向かえば向かうほど、さらに苦しみは増していたようだ。 物語の最後は、登場人物たちが世のため人のためになる活動に就くのはよかった。

 

特に意外な結末ではないが、人は人のために役立ち生きてこそ存在意義や自己肯定感が芽生えるのだと思う。 少し長い話ではあるが、思い悩む人間の姿や、破滅に向かう虚しさ、そして虚しさや悲しさに気づいて気持ちを切り替える姿は、人間の難しい奥深さを見せてくれたと思う。

 

(40代女性)

 

 

 

 

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