読書感想文「若者の法則(香山リカ)」

この本を読んで印象に残ったテーマが三点あった。1つ目は「親」。若者にとっての親子関係が「友達親子」という関係になりつつあるという話題だ。まず最初に受けた印象は、毎日一緒に暮らす両親が友達のような感覚で接することが出来たら、きっと価値観も似ていて楽しいだろう、と思った。

 

しかし、一方で、もし自分の周りにしつけや親としてするべき事をしてくれる存在がいなかったら、大人になった時、公共の場でのルール、物事の善悪の判断、すなわち、生きていくために必要で基本的な情報が無知であるということになり、多くの事に苦労するだろう。

 

やはり、親である以上、しつけや教育をする義務がある。親子という関係をお互い自覚しながら、お互いを敬って暮らすのが最も良い関係ではないだろうか。2つ目は「ウソをつくこと」。この話題は非常に共感できる内容であった。

 

私自身、伝えたいことが上手く相手に伝わらないとき、話を膨らませて、大げさに伝えてしまうことがある。しかし、それは私の中では「ウソをつく」という感覚ではない。著者の言う様に、「サービス精神」のようなものとしてそのような行動を起こすことが多い。

 

 

「相手をより笑わせたい」、「驚かせたい」などの思いから、話を過大に表現してしまうのだ。そう考えると、話を膨らませて伝えることは、単に「ウソをつく」などの「悪いこと」として拒絶してはいけないのではないかと思った。

 

そして三つ目は「悲しむ。」この内容も実際に私自身に同じ体験があった。著者は若者に向けて「変化を悲しむな」か「悲しむべきことは他にある」と伝えるべきか、と投げかけていますが、どちらもあてはまらないのでは、と思った。

 

なぜなら私はその変化を恐れ、悲しみ、悩むことによってその変化を乗り越え、成長することが出来た。したがって、私は「変化を悲しむこと」は「自分を成長させるきっかけ」と捉えられるのだから、決して避けるべきことではないと思う。私はこの本を読んで、著者と共感できる部分とできない部分があった。

 

しかし、自分も若者の一人として、よりよい社会にするために大人と一緒にできる限りの努力を続けていくことが大切だと考えさせられた。

 

(20代女性)

 

 

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