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読書感想文「<わかりやすさ>の勉強法(池上彰)」

読書感想文「<わかりやすさ>の勉強法(池上彰)」
読書感想文「<わかりやすさ>の勉強法(池上彰)」

<わかりやすさ>の勉強法

テレビ番組でのわかりやすい解説でおなじみの著者が、普段どのようなことに注目しながら新聞や本を読んだり、どのようなことを伝えようと考えながら執筆活動をしたりしているのかについて、知ることができる。
 
これをマネできるようになれば、世の中で起こっていることがもっと理解しやすくなって、ニュースを見たり新聞や本を読むのが楽しくなるに違いないと思った。今までは、何も考えずただなんとなく本を読んだりニュースに触れたりするだけで、内容を頭の中で整理する方法がわからなかったが、その悩みを解消するヒントがもらえたように感じる。
 
本に書いてある内容やニュースで報じられた内容を、ただ正確に頭に入れるだけでは話がぼやけて分かりにくく、不十分だった。それに加えて、何が伝えたいのか、中心テーマは何なのかを定める必要があった。著者の場合、伝えるべき中心テーマは「そもそもなぜ~なのか」という疑問だという。 
 
そもそもなぜその事件が起こったのか、そもそもなぜそんな話をするのか、そもそもなぜそんな職業があるのか、などというように。例えば、反捕鯨団体「シー・シェパード」についてのニュースが報じられ、著者がこの団体について紹介した時のことが書かれている。
 
たいていのメディアでは「シー・シェパードは何をしている団体なのか」というただの内容だけの紹介だったのに対して、著者の場合は「そもそもなぜシー・シェパードという名前なのか」という切り口だった。
 
「シェパード」は牧羊犬のことだが、元々はそれを飼っている羊飼いのことを意味する。そしてキリスト教圏の人々には、迷える子羊である人間を導く羊飼いのような存在がイエス・キリストだという意識が根付いている。
 
つまり、シー・シェパードという名前には「自分たちは迷える海の生物を救い導くキリストのような存在だ」という意味が込められている。そもそもどういう意味なのかということを紹介しただけで、シー・シェパードが何をしているのか、どのような考えを持っていてほかの団体とどう違うのか、というところまで説明することができている。
 
さらに、名前の意味と活動理念がつながったことで知的興奮を生じさせ、聞いた人をひきつけることができる。もっと知りたいという気持ちが湧いてくるのがわかる。こんなふうに、効果的に勉強する方法を身につけて、知ることが楽しくなりたいものである。
 
本書には、分かりやすく噛み砕き分かりやすく人に説明できるにはどのようなことに心がけて情報に触れればいいか、についてのことが他にもたくさん書いてある。書いてあるものの、私にとっては読めばすぐ身につけられるものではなかった。それでも、繰り返し読んで少しずつでも覚えていきたい。それだけの価値を感じた。
 
(20代男性)


 

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