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読書感想文「お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人(吉村葉子)」

現代の日本はお金を使ってしまいたくなる商品が溢れており、またお金を使ったとしても後悔のすることのない商品やサービスが多くある。しかし本作品を読みおえた時、確かに生活は充実しているかもしれないが、自分にとって本当に必要な事や物にお金を払っているのかと自問したところ、自信をもってうなずくことはできなかった。
 
本作品ではフランス人がいかにして無駄なものにお金を払わずに生活を充実させるかということが記述されている。フランス人と日本人の価値観の違いは当然あると考えているため、すべて記述通りの例に納得できるかといえばそうではないが、根本的に「あるものでなんとかする」ということについて深く考えさせられた。
 
日本には少し歩けばコンビニがあり、お菓子やお弁当だけでなく野菜や調味料までなんでもそろっているため、私はふとコンビニに寄ってしまえばあれもこれもと買ってしまうことが多かった。その購入したものはといえば、その場限りで普段使いには不向きな調味料を購入し、もちろんお菓子もいつかのためにと購入していた。
 
購入して後悔をしなかったかといえば嘘になるが、自分に「これは必要なものだ」と言い聞かせ気づけば無駄なものにあふれ、賞味期限がすぎてしまい無駄になっていた。さらに、無駄にしてしまった頃には新たな無駄買いをしているため、無駄にしてしまっていることに気付かずにいることも度々であった。
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しかし、本作品を読み一度自分の買い物の際、コンビニだけではなくあらゆる買い物においてだまされたと思って、無駄なものと自分で感じているものに限らず、普段自分が頻繁に使っているものまでも「必要か否か」を自問自答してみた。
 
するともちろん無駄なもの(今食べたいわけではないお菓子や一目ぼれした雑貨や洋服、普段使いしないような食材や調味料など)はもちろん「無駄なもの」と切り捨てたのだが、不思議と今まで普段使いしていたものでも「家にあるもので代用できるのではないか」と思い購入せず帰宅すると、見るからにいつもの買い物の量の半分で済んでいた。
 
ここで初めて今までの買い物は何だったのかと「後悔」することとなったのである。しかし初めのうちは「無駄、無駄」と切り捨ててばかりで必要なものも買わず結局どうにもならず買い足すということや、あまりに制限しすぎて心が苦しくなること等もあったが、今では無駄か無駄ではないかというより「自分にとって今必要か必要ではないか」ということに重点をおいて考えられるようになった。
 
そのため心苦しくもなくむしろ心にゆとりができ、モノで溢れかえっていたときよりも確実に今の方が充実していると感じている。今後もこの生活を続けていき、さらにこの生活に自信をもてるよう日々自分と向き合いながら過ごしていきたい。
 
(20代女性)
 
 
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