読書感想文「ランドリー(森淳一)」

私はこのランドリーという本を読んで、自分自身の人間としてきちんと備わっている感情に安心しました。なぜ、そんなことを思ったかというと、この本は人の温かさ、優しさ、寂しさなどが純粋で表現されている本です。登場人物はありのままの感情をぶつけてきます。私は日々の毎日でそんな感情をぶつけることや、ぶつけられることもありません。なのでこの本を読んだときに素直に涙を流せることや悲しくなったり、寂しくなったりできる自分に少しほっとし、また嬉しくなり日常に戻ってきたんだなとほっと一息つけることができました。

 

私がこの本で1番に感情移入できた人物は水絵という女性です。水絵は自分を変えるために故郷へ帰っていきます。だれしもが大人になると想像していた大人にはなれなくて、自分を変えたいと思ってしまいます。けれど、なかなかそれが出来ずに足踏みしてしまいます。私もそんな中の一人です。理想と現実とは遙かにかけ離れ、そんな日々にうんざりしていました。けれどこの水絵の行動を見て、自分で変化を求めなければ行けないのではないかと思うようになりました。行動を起こして水絵はテルという青年と行動を共にすることになります。きっとそれは自分が行動を変えた結果、テルに巡り会えたのだと私は感じています。

 

 

また、自分を変える原動力は他人だと思いました。テルは優しい人です、どんな痛みを癒してくれる絆創膏のような存在です。そんな彼と一緒にいて水絵は優しい気持ちを思い出します。過去の様ざまなことを忘れて彼と生きていきたいと思うのです。私はそんなテルを見て、ああこんな人になれたらいいなと最初は思いました。どんな時も人を疑わないそんな彼の人柄にきっと人が集まってくるのだろうと感じました。けれどこの本を読み進める内に彼のような人に巡り会いたいと思うようになりました。そしてそんな絆創膏のように人を癒してくれる存在を大切にしたいと物語が進むに連れてまるで水絵になりきったような感覚に陥りました。

 

この本は優しい大人の童話のような話です。辛い現実が訪れてもひたむきに頑張る登場人物に感情移入せずにはいられません。そして私は本を読み終え、もっと人に優しい気持ちで向き合いたいと思いました。まるで忘れていた優しさを思い出したように感じました。

 

(20代女性)

 

 

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