読書感想文「子育ての記(野口昭子)」

本書には『生後13ヶ月は一生の基礎をつくる大切な時期、行動はすべて赤ちゃんの要求を中心にすべきだ。』という野口晴哉氏の言葉が出てくる。私は、この本をお手本にして子育てをしてみようと、初めての子供を授かる前から心に決めていた。

 

そして昨年6月に娘を出産。実際に子育てをしてみて、この本のようにうまくはいかないものだと痛感した。娘は、先日1才の誕生日を迎えたばかりだが、まだおむつはずれができていない。本書に登場する『亜紗ちゃん』のように、おしっこを教えてはくれないのだ。文字通りの乳離れだってまだまだだ。

 

 

しかし、毎日の娘の成長を見る度に、方向性は間違っていなかった、と思う。娘も『亜紗ちゃん』のように、言葉がよく解る。「お日様がまぶしいから帽子をかぶろうね」と声をかけてから帽子をかぶせると、大人しくかぶっている。道端でお会いした同じ月齢のお母様が驚いていらした。

 

実は、「お日様がまぶしいから」という言葉抜きで帽子をかぶせていた時期があった。ただ単に、「お外に行くからお帽子かぶろうね」と。この時娘は、すぐに帽子を脱いでしまっていたのだ。あるテレビの番組を見たのがきっかけで、「そうか、言葉が足りなかった」と気付き、「まぶしいから」と付け加えたところ、大成功。

 

今日も、きちんと外では帽子をかぶったままでいた。今回本書を改めて読み返してみると、同じような記述がある。著者曰わく、『ほんとうに言葉がわかる。怖いみたいだ。』

 

本書にはまた、『要求を素直に表現するように育てることが大切』とある。娘がまだ9ヶ月の頃、同じ位の月齢の女の子が遊び場に、お祖母さんに連れられて来ていた。彼女の目を見ると、目の輝きが失われている。赤ちゃんの目は、大抵どの子もきらきらしている。

 

「玩具が沢山あって楽しいはずの遊び場なのに‥。お母さんがいないからかな」と思いながら見ていると、そのお祖母様は、「投げちゃダメ。舐めちゃダメ。」その女の子の行動を禁止ばかりされていた。本書での子育てのやり方は、『なめるというのは本能だから取り上げるようなことはしない。

 

なめていけないものは、始めから見せなければいい。』というもの。たまに無理やり取り上げてしまう私は『勘のない親』である。ただ、娘は今のところ、素直に要求を表現してくれている。わかりやすいので育てやすい。手がかからない。

 

「その子の元々の性格では」と思われる節もあるかもしれないが、私は本書のおかげである、と信じている。

 

 

(30代女性)

 

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