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読書感想文「恋愛映画は選ばない(吉野万理子)」

今の時代にあった、独身のアラフォー世代の気持ちを上手く表現した作品である。東京に上京してきて、社会人として一生懸命にやって来て、新人や後輩、自分よりも若い世代に感じる思いが、アラフォーならば共感してしまう思いを上手に表現している。
 
主人公は独特な能力を持っている訳でもないが、仕事に対しても普通にソツなくこなし、ある程度の自信も要領もやりがいも感じて生きるキャリアウーマンの恋愛に対する気持ちや友人関係、それに人間関係に対する、複雑で微妙な想いを少し切なく、だけど同世代の想いに寄り添って書かれている作品だと思う。
 
一人で飲食店に入って、社会のマナーがなっていない年下の年代に心の中で、注意してしまう。あの表現は、「あるある。」と思って笑ってしまった。そして、その姿を見た結果「何か言いたいことがあるなら、言えよ。」と言われている姿には、自分も昔、年上に対してそうおもったり、言ったりと生意気な態度をとっていたなぁ、と感じさせられる。
 
こういった、同世代なら同世代としての捉え方の表現は勿論の事、後輩世代にも笑わせることの出来る、両者の表現が織り込まれていているところが、絶妙である。震災により、在宅業務に就くことを選んだ主人公の、在宅ワーカーとしてのメリット・デメリットなども書かれている内容は、現代の社会的描写が上手表現されていて、具体的な現代社会の様子を感じ取れるところが、また親近感がわいてくるポイントなのだと思う。
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著書の中でも書かれているが、在宅勤務とは見えない部分が多すぎて、会社に出勤して勤務をする以上に仕事が出来ないと評価がされにくい、そんなメンタルの面での主人公の苦悩と、苦痛を上手く表していて、在宅ワーカーとして働いている私に大きな共感を感じさせてくれた。
 
タイトルにある「恋愛映画は選ばない」の意味が最初はわからず、読み進めていく中盤で明らかになる。こちらが著者が伝えたいメインの内容であることは、後半にならなければ気付けなかった。あまりにも前半部分の主人公の心の苦悩的な内容が多く、こちらがメインの内容なのかと思ってしまい、最初ジャンルが恋愛小説とは気づかなかった。その点をのぞけば、上手くまとまった作品なのかと思う。
 
作品のメインとなる恋愛の部分は大きく男女の関係とかで、表現されることは少なかったが、最後には想いをよせる彼のことで切なくも涙が出て、そして主人公の中でまとまり、前進していこうとする姿を描いているのは、読者の私にはとてもスッキリそしてまとまった終わりになっていたのが、とても良かった。
 
(30代女性)
 
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