「フランス人は10着しか服を持たない」の読書感想文①
この著書は、アメリカのカリフォルニアで育った著者が、大学時代にフランスへ留学した時にホームステイした家で学んだ事が書かれている。
著者は、物質主義と言われているアメリカで暮らしていたが、ホームステイ先のフランス人家族の奥さんが、お金をかけず、日々の一つ一つの作業を丁寧に行い、何気ない日常を楽しんでいることにカルチャーショックを覚えた。私も著者と同様、この本を読んで、フランス人のライフスタイルにとても驚いた。
私は結婚、出産を数年前に経験し、それからはとても慌しい生活を送っていた。朝誰よりも早く起きて夫と子供の朝ごはんづくりから始まり、無事2人を送り出した後、自分は立ちながら朝ごはんを頬張り、掃除や洗濯、夕食の準備をしていたらあっという間に夜、夫と子供が帰ってきたらまた一仕事。お風呂にゆっくり浸かる間も無くベッドに入る。
全く日々を楽しむ余裕なんてなかったのだ。そんな中この本を読んで、価値観がガラッと変わった。フランス人の奥さんはどんなに忙しくても、日々の一つ一つの作業を丁寧に、かつ楽しみながら行っていたのだ。だからどんなに忙しくても心を穏やかに保つことができていたのだ。
フランス人の奥さんは、例え買い物に行くだけでもお気に入りの服を着たり、夕食はいつもコース料理のような品数の料理を作っていた。出し惜しみせず毎日お気に入りの洋服を着ることでウキウキできたり、美味しい夕食を作って美味しそうに家族が食べているのを喜んだり、毎日が特別な日のように過ごしているということを読み、私もそれに近づけるよう実践している。
まずは題名にもあるように、フランス人はお気に入りの服を少数持つことで満足しており、毎日お気に入りの服をきて楽しんでいる、というのを読んで、早速くたびれた服や、自分に合わない服をどんどん捨てた。
来てテンションが上がる服ばかり残してみると、かなりいらない服を処分することができた。それ以降は毎日お気に入りの服ばかりを着ることができる生活を送っているのだ。それだけで毎日が特別な日のような気がした。
また、日々の生活の中で好きなことを見つけるようにした。例えば、朝、夫のために用意するコーヒーを淹れている時にコーヒーの香りがキッチンに漂うことが好きだ。それにきづいただけで一気に辛い朝が辛くなくなったのだ。
ああ、私はなんて単純なんだ、と思ったが、単純で良かった、とも思った。こんな小さなことでも楽しめる才能があった事が嬉しかった。
これからも、この本で学んだことをどんどん生かして、朝、昼、夜、と自分にとっての「楽しいこと探し」をしながら、毎日を特別な日のように過ごしていきたいと思った。そうすれば私自身だけでなく、周りも幸せになれる気がするから。
(20代女性)
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