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読書感想文「贅沢の探求(ピーター・メイル)」

私は、この本を今まで何度読んだかわからない。読み終えるたびに、リッチな気持ちになることができるのである。普通の生活の中では、決して訪れることがないような高級店や日常からかけはなれたフランスでの優雅な生活がまるで自分が体験しているかのように感じられた。
 
また、本文も体験する贅沢の種類ごとにわかれていて読み切りになっているため、短い時間の読書でも話の最後まで読み終えることができた。この本の作者は外国人のため、原文は外国語である。しかし、翻訳された文章でもとてもわかりやすく、読みやすい文章になっているため、外国の本ということを意識せずに読むことができた。
 
また、原作者が記者だったこともあり、描写がみごとでひとつのものを書きあげるときの描写が、記者ならではの巧妙な書き方であるため、肌に感じることができた。
 
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私は、この本の中で一番好きな話が「スーツを仕立てる」話だ。もちろん、高級店で高級なスーツを作るまでの話なのだが、店に足を踏み入れる時の緊張感から話が始まり、店員とのユーモアを感じるやりとり、そして驚くような額の代金支払いと商品の高級さを語るだけではなく、それを取り巻く環境や人たちをユーモラスを感じられることが、このお話の魅力だとか思う。
 
キャビアの章では、キャビアを食べる道具について話が及ぶ。庶民には、キャビアだけでも十分な贅沢のように感じますが、原作者はキャビアの食感を妨げないスプーンをとことん研究するのである。そして、最後には究極のスプーンをみつけるのだが、そのスプーンがまた意外なものであった。よくあるスプーンなのであるが、ただならぬスプーンに思えるくらいに感じた。
 
この本を読んで、私はリッチな気分にひたることができた。同じ本を何度読んでも、何度でもリッチな気持ちになれるのである。普段はリッチな気持ちになることは残念ながらほとんど無いため、本を読んでリッチな気持ちになれるこの本が好きなのである。
 
(30代女性)
 
 
 
 

贅沢の探求 (河出文庫)
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ピーター メイル
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