読書感想文「白砂(鏑木蓮)」

この本を読んでまず感じたことは、人を骨まで愛することのすばらしさと、それとはうらはらに愛し過ぎることによって回りが見えなくなると、簡単に犯罪行為ができてしまう人間の脆さ、弱さを感じた。
 
愛するということは、異性に対してだけでなく、自分の親や子供に対しても言える。私はこの本を見て、本当に人を愛すると行動に出てしまうのだなと思った。なぜなら、人は嘘はいくらでもつけるが、行動に嘘はないと思うからだ。その行動が犯罪に繋がってしまうのは、決して良いこととは言えないが誰しも抱える生い立ちの不幸や、環境によって、簡単に悪の道へ簡単に引き込まれる怖さを思い知った。
 
文中ではそれを悪と思えないほどの状況として表現され、感覚が麻痺する事が客観的に読んでいておぞましく感じた。私は、まだ愛するということがどういう感情になるのか味わったことがないが、そういう感情が一瞬にして壊れる儚さはとても寂しいし、恐怖である。
 

 
 
今、私は遠距離に住んでいる男性を好いているが、急激に物事や距離を縮めず、ゆっくり気持ちを大事にしていこうと思った。あまり、のめり込んでしまうとうまくいくことも、駄目になったりしたり、恨みの感情さえめばえてきそうだからだ。また、好きな人や愛する人が他の人に奪われそうになったら大概の人は躍起になって、問い詰めたり奪い返そうとするだろう。
 
一歩間違えたら、かつて愛した人を殺めてしまう事だってある。愛するということは、相手との距離も大事にして、細く長く続けていく関係の方が上手く行くのではないかと、この本から学んだ。無理をすると絶対に関係が上手くいかないと思うので、私は好きな人に無理して会いに行くのはやめた。
 
決して冷めたわけではなく、相手の事を忘れたわけでもない。今までの思い出を振り返り、ずっと一緒に入れるよう、自分をまず大事にしていこうと思った。そして、自分に余裕ができて、人にも優しくできる余裕が出来たときに会いに行きたいと思うようになった。自分を大事にできなければ、他の人と幸せを築いて行けないことを今さら感じることができる本に出会えたと思う。
 
(30代女性)
 
 
 
 

白砂 (双葉文庫)
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