読書感想文「仕事は楽しいかね?(デイル・ドーテン)」
「仕事は楽しいかね?」の読書感想文 いくつかの自己啓発本を読んでいた頃に出会った本。悪天候により止むなく空港で足止めをくらった主人公はそこで人生を変える出会いをする。一般的な自己啓発本とは若干異なる滑り出しとストーリー展...
「仕事は楽しいかね?」の読書感想文 いくつかの自己啓発本を読んでいた頃に出会った本。悪天候により止むなく空港で足止めをくらった主人公はそこで人生を変える出会いをする。一般的な自己啓発本とは若干異なる滑り出しとストーリー展...
「ボックス!」の読書感想文① 純粋に誰かのために頑張れる、という貴重な経験は青春時代特有のものなのだろうか。自分のためにではなく、誰かのために、というのは、大人には出来ないことかもしれない。この本の主人公の一人、鏑矢は、...
「なつのひかり」の読書感想文 それは私の居場所であり、自分自身であった。産まれてからいままで言葉にしてどう表現すればいいのか分からずにいた感情たちがまるで、いのちを持った生き物のように感じたのだ。この本に出会った19歳の...
「手紙」の読書感想文① 初めて読んだ東野圭吾さんの作品が手紙だった。ちょうど主人公と同い年くらいの時に読んだからか、感情移入してしまい、私にしては珍しく涙した。その後映画化されたが、本で読んだものとの間に違和感がなかった...
「秘密」の読書感想文① 妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落してしまう。そして妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。男にとったらものすごく酷い仕打ちのように思う。...
「ポニーテール」の読書感想文 再婚でできた姉とおそろいのポニーテールにどうしてもしたくて、癖っ毛ながらも頑張って伸ばして目指した髪型がタイトルになっているのだが、このタイトルに筆者と主人公の少女の想いのすべてが残っている...
「ブルーベリー」の読書感想文 若いときの自分のことって覚えているようで覚えていないものなのだな、と感じた。未熟でうまくできていなかったこと、若気の至りとかそんな言葉でうまく記憶に閉じ込めてしまっていたこと。若いうちに失敗...
「痴人の愛」の読書感想文① 私が大学生の頃、どんなストーリーかもわからず谷崎潤一郎とタイトルがなんとなくきなって読んだ一冊である。大学生だった私は恋愛に真っ最中のころであった。でも、その頃の私は、同じ年の男の子と一般的な...
「ビタミンF」の読書感想文 心が癒される、その一言につきる本だ。とりとめのない日常、どこにでもあるごくありふれた家庭、すこしばかり問題を抱えているが、決して珍しくはない家庭の父親が描かれているだけの短編小説の集まりなのに...
「紙の月」の読書感想文① 暮らしていく上で、お金は欠かせないものだ。商品を買ったり貯蓄したりと、私はお金を生きていく手段として使用する。ところが、お金の使い方を間違えると、お金によって翻弄され、ついには自らの人生まで狂わ...
「トワイライト」の読書感想文 「幸せですか?」そう聞かれて「はい、幸せです。」と答える人がどのくらいいるだろう?とくに中年期の男女にとっては、苦笑いしてしまうような質問だろう。たとえ、結婚して子宝に恵まれて、仕事も上手く...
「夏と花火と私の死体」の読書感想文 この作品を読んで、一言で感想を言うと衝撃の一言であった。本の表紙の可愛らしいイラストからは想像もつかない展開に、ページをめくる手が文章を追いかけていく眼球が止らなかった。主人公と思われ...
「彼女のこんだて帖」の読書感想文① 食べるということは、普遍であるように思えてなんて大切なことなんだろう。私は一日に少なくとも二回は食というものに接しているが、この本を読んで「こんなにも食に何かを感じ、愛おしく思ったこと...
「レベル7」の読書感想文 記憶とは何だろうか。私には忘れてしまいたい記憶、忘れたくないのに風化していく記憶がある。物語は衝撃的な場面から始まった。自分は何者か、どこから来たのか、全く覚えていない男女2人が、マンションの一...
「バッテリー」の読書感想文 バッテリー、と言えば車や電池を連想するくらい、野球には縁の無い私である。電車で遠方の友人を訪ねるお供に、ちょうど良い厚さの文庫をキヨスクで探していた時、この作品に出会った。 景色を見ながら軽く...
「シューカツ!」の読書感想文 私はこの「シューカツ(就活)」を題材にした石田衣良さんの作品を、結婚後、退職した後に手に取った。退職した人間が、これから就職活動する作品を読むのことが何だか不思議な気分だった。この作品は、就...
「安楽病棟」の読書感想文 老いることは避けられないことだ。そして、超高齢化社会と言われる現在、介護は重要な問題だ。しかし、忘れてはいけないことは、認知症の患者であれ、生まれてからその人なりの個人史があることなのだ。この作...
「三匹のおっさん」の読書感想文① タイトルに惹かれ、この本を読み始めた。軽い気持ちで読み始めたがすぐにどこか、ただ物語を楽しんでいるだけではない自分に気が付いた。第一話にて定年退職した主人公キヨに、私は父を重ねてしまって...
「不夜城」の読書感想文 映画になっていたので、どんなものかなと気になって手にした。読むうちにどんどんのめり込んで、読み終わってからすぐに続編を探しに行って、完結編まであっという間に読み終えてしまった。あまり馴染みのない新...
「草枕」の読書感想文① 理不尽だと感じたり、割り切れない思いをすると、決まってこの本の冒頭部分を思い出す。人生には理不尽なことがつきまとう。その時に、自分にどう言い聞かせ、どう納得するのか。あるいは、どうやってあきらめる...
「タナトノート―死後の世界への航行」の読書感想文 高校一年生の時、祖父が亡くなった。私が初めて目の当たりにした「死」であった。その衝撃はとても大きく、冷たくなった祖父の身体に触れた時は、悲しみと、自分もいつかは死ぬという...