読書感想文「いのちのために、いのちをかけよ(吉村正)」
「いのちのために、いのちをかけよ」の読書感想文 この本は、私第一子を出産する前に読んだ本だ。その頃、自分の母も数年そに失い、新婚で、せんだ主人との付き合いもそなに長くはなく、初めての出産で不安も多い時期だった。妊娠初期は...
「いのちのために、いのちをかけよ」の読書感想文 この本は、私第一子を出産する前に読んだ本だ。その頃、自分の母も数年そに失い、新婚で、せんだ主人との付き合いもそなに長くはなく、初めての出産で不安も多い時期だった。妊娠初期は...
「細雪」の読書感想文① 四姉妹それぞれの人生観や性格、行動が見事にバラバラで、それでいてお互いを理解して時に助け合い時に心配のあまり相手の行動を制限してしまう様子が、自分の姉との関係のようでいて印象的だった。 ...
「予知夢」の読書感想文 天才物理学者と熱血で単純だけど頭のきれる刑事のコンビが読んでいて楽しかった。短編が五作あるが、その全てが予想出来なかった。私はもともと物理が苦手だったのだが、内容が恋の話だったり興味をもてるものば...
「約束」の読書感想文 かけがえのないものを失くしても、いつか人生に帰るときがくる。もう一度、生きよう。主人公の土井汗多は、小学四年生。学校では目立つタイプではないが、心優しい男の子。親友の在原葉治はクラスの人気者。幼なじ...
「思いわずらうことなく愉しく生きよ」の読書感想文① 私はこの本を何回も読み返した。学生の時に出会って通学の時間に読み、社会に出てからは休みの日に読み、つい最近結婚してからまた読んだ。そして感じたことは、自分の置かれている...
「スナーク狩り」の読書感想文 スナークとは、ルイス・キャロルが執筆したナンセンス詩に出てくる、伝説の生き物である。その詩の中には様々な職業の人物が出てきて、ともに、スナーク狩りに出るのだ。スナークとは何か、ルイス・キャロ...
「三陸の海」の読書感想文 誰にでも「第二の故郷」といえる地があるだろう。また、現在ある自分の原点となった土地があるにちがいない。岩手県にある田野畑村は、著者である津村節子とその夫、吉村昭にとって、第二の故郷であったといえ...
「本日は、お日柄もよく」の読書感想文① 最初に本の表紙と題名を見て、素敵だなあ、綺麗な言葉だなあと思って図書館で手に取ったのがこの本を読むきっかけである。物語は主人公である、こと葉が幼馴染の結婚式でのスピーチで失態をおか...
「仕事は楽しいかね?」の読書感想文 いくつかの自己啓発本を読んでいた頃に出会った本。悪天候により止むなく空港で足止めをくらった主人公はそこで人生を変える出会いをする。一般的な自己啓発本とは若干異なる滑り出しとストーリー展...
「ボックス!」の読書感想文① 純粋に誰かのために頑張れる、という貴重な経験は青春時代特有のものなのだろうか。自分のためにではなく、誰かのために、というのは、大人には出来ないことかもしれない。この本の主人公の一人、鏑矢は、...
「なつのひかり」の読書感想文 それは私の居場所であり、自分自身であった。産まれてからいままで言葉にしてどう表現すればいいのか分からずにいた感情たちがまるで、いのちを持った生き物のように感じたのだ。この本に出会った19歳の...
「手紙」の読書感想文① 初めて読んだ東野圭吾さんの作品が手紙だった。ちょうど主人公と同い年くらいの時に読んだからか、感情移入してしまい、私にしては珍しく涙した。その後映画化されたが、本で読んだものとの間に違和感がなかった...
「秘密」の読書感想文① 妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落してしまう。そして妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。男にとったらものすごく酷い仕打ちのように思う。...
「ポニーテール」の読書感想文 再婚でできた姉とおそろいのポニーテールにどうしてもしたくて、癖っ毛ながらも頑張って伸ばして目指した髪型がタイトルになっているのだが、このタイトルに筆者と主人公の少女の想いのすべてが残っている...
「ブルーベリー」の読書感想文 若いときの自分のことって覚えているようで覚えていないものなのだな、と感じた。未熟でうまくできていなかったこと、若気の至りとかそんな言葉でうまく記憶に閉じ込めてしまっていたこと。若いうちに失敗...
「痴人の愛」の読書感想文① 私が大学生の頃、どんなストーリーかもわからず谷崎潤一郎とタイトルがなんとなくきなって読んだ一冊である。大学生だった私は恋愛に真っ最中のころであった。でも、その頃の私は、同じ年の男の子と一般的な...
「ビタミンF」の読書感想文 心が癒される、その一言につきる本だ。とりとめのない日常、どこにでもあるごくありふれた家庭、すこしばかり問題を抱えているが、決して珍しくはない家庭の父親が描かれているだけの短編小説の集まりなのに...
「紙の月」の読書感想文① 暮らしていく上で、お金は欠かせないものだ。商品を買ったり貯蓄したりと、私はお金を生きていく手段として使用する。ところが、お金の使い方を間違えると、お金によって翻弄され、ついには自らの人生まで狂わ...
「トワイライト」の読書感想文 「幸せですか?」そう聞かれて「はい、幸せです。」と答える人がどのくらいいるだろう?とくに中年期の男女にとっては、苦笑いしてしまうような質問だろう。たとえ、結婚して子宝に恵まれて、仕事も上手く...
「夏と花火と私の死体」の読書感想文 この作品を読んで、一言で感想を言うと衝撃の一言であった。本の表紙の可愛らしいイラストからは想像もつかない展開に、ページをめくる手が文章を追いかけていく眼球が止らなかった。主人公と思われ...
「彼女のこんだて帖」の読書感想文① 食べるということは、普遍であるように思えてなんて大切なことなんだろう。私は一日に少なくとも二回は食というものに接しているが、この本を読んで「こんなにも食に何かを感じ、愛おしく思ったこと...