読書感想文「いのちのために、いのちをかけよ(吉村正)」

この本は、私第一子を出産する前に読んだ本だ。その頃、自分の母も数年そに失い、新婚で、せんだ主人との付き合いもそなに長くはなく、初めての出産で不安も多い時期だった。妊娠初期は、私の姉妹や父親などの助けもあったが、いざ、お嫁に行ってからは、慣れない環境の中、旦那はお昼間は仕事で、度々旦那のお母さんに来て貰っていた。

 

それでも、自分で決めた結婚であるし、自分で産むと決めた自分の子だ。妊婦生活を楽しく過ごすため。マタニティヨガに行ったり、妊婦友達を作ったり、歩いたり、スタイを作ったりと妊婦生活を謳歌していた。しかし、妊娠8か月頃。どうしても出産がこわくなりだした。自分が死ぬかもしれないからだ。痛いのも嫌だ。未知の経験にどうにも恐怖心が収まらなくなった時、私はその本に出逢った。

 

もともと通っていたマタニティヨガでその著者である吉村先生の産院「お産の家」のドキュメンタリー映画、「玄雌」の存在を知り、そこで知り合った妊婦仲間と見に行った。素晴らしかった。女性を本当の意味で理解し、心も体も傷つけず、女性本来の産む力を最大限に引き出してくれる産婦人科医だった。

 

この恐怖心は、いくら男性に口で説明した所で、全て理解は出来ないと思う。しかし、だからこそ男性の本当の力が女性の役に立つ。私は主人に行った。出産が怖すぎて、彼を頼った。そしたら、彼がこの本を買ってくれた。先生曰く、「ゴロゴロ、パクパク、ビクビクするな!」というのが、妊婦に対する基本指導なのだ。

 

 

 

ゴロゴロというのは、家でゴロゴロしなさんな。と言うこと。家事に、外に、どんどん動きなさい。怠けるな!ということだ。今思えばこれは、臨月に近づきお腹が重たく動きにくくなる妊婦さんへの激励だ。「私、動いていいんだ!健康なんだ!だから大丈夫、産める!」と思った。

 

パクパクというのは、読んで時の如く、好きなものばっかりパクパク食べるな!ってこと。チョコレートや、ハンバーガー、ポテトに、ポテチ。食べたいものを己の欲望にまかせて食べないこと。食べることにも命懸け!芋とかご飯とか、お味噌汁とか、レバーとか。出産にむけて栄養つけるために食べてました。

 

ビクビクというのは、色んな出産に関する医学書とか読んで、「えー帝王切開て腹切るのー?痛そうー。コワッ」とか思うな!ってこと。私の意識は赤子へ集中。いかに楽に出させるか。これのみに限った。自分のことより、赤子のこと。吉村医院で出産させてくれと主人に頼んだが、主人には頼むからこっちで産んでくれ。と言われた。その時に私は、「そうだな。吉村先生の子ども生むならそっち行ったけど、私が産むのはこの人の子だから、こっちで産もう。」と思ったのだ。

 

つくづく自分は女だなと自分の女らしさを感じた出来事だった。そしていよいよ出産の時、集中して必死で子どもを産んだ。この本に出逢ったお陰でおもいっきり自分の力を出しきって最高の出産体験をした。なんだか、スッキリした。私はこの時自分が自分の事より子どもの事に意識を向けたら、自分の恐怖心が消える体験をしたのだと思う。

 

(30代女性)

 

 

 

 

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吉村 正
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