学校の推薦本で、かつ、友人に勧められて読んだ。非常に革新的な書籍で、とても良かった。これまで、分子生物学や遺伝学の世界は、セントラルドグマの先入観がかなり強く、それにとらわれた状態で様々な研究が進められている状態である。今では、そういう流れが少しずつ変わってきているものの、まだまだその傾向は大いに見られる。
この本は、その傾向に大きな疑問を投げかけ、新しい分野をきり拓くような内容であった。ブルースリプトン氏は、エピジェネティクスと言われる分野の始まりを作った方で、私にとっては、とても興味深い分野である。
リプトン氏の経歴も変わっていて、大学で研究をしながら授業もして・・・という一般的な教授の仕事をしていながら、何を思ったか音楽で食べて行こうとしたり、プライベートが行き詰まって、リゾート地に職の当てがあってそこへ行ったり・・・と、読みながらクスリと笑える部分があった。
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リゾート地でのポストが大当たりで、美しい景色を眺めながらそれまでの研究を熟考したり、自宅で熟考したりするのだが、その最中にブレイクスルーが起きる。その時にひらいめいたアイディアを元に、仮説を立て、その仮説をその時に教えていた生徒で実証したりしていた。
細かい事まで覚えていないが、私には、新しい世界を見せてくれた本だった。細胞膜の説明の仕方もユニークで、食パンとバターとオリーブを使った細胞膜模型も、とても面白い上にわかりやすく、授業を受ける生徒さんからも好評だったそうだ。
そして、量子物理学という興味がありながらも、なかなかとっつきにくい正解の入り口も見せてくれた本だった。サイエンスの世界でずっと使っていた物理学とは違って、量子物理学はぱっと見かなり怪しいと思うらしく、専攻する人が少ないと言う事でした。
この、量子物理学の世界こそが、見えない世界とサイエンスの世界を繋げる分野の一つで、考えている事が、細胞レベルに影響を与えるという事を説明するのだそうだ。母親としては、日頃の思考が、卵子や精子にまで影響を及ぼしており、リプトン氏が、親は遺伝子工学者、とまで表現していることが興味深かった。
(30代女性)
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