読書感想文「行人(夏目漱石)」
「行人」の読書感想文 この物語は新聞の連載小説という事でしたが、ヤマ場が二か所あるように感じました。兄・弟・嫂という関係である一郎・二郎・お直を中心に、その家族と友人の心の有り様とその絡み合いが描かれています。 一郎が、...
「行人」の読書感想文 この物語は新聞の連載小説という事でしたが、ヤマ場が二か所あるように感じました。兄・弟・嫂という関係である一郎・二郎・お直を中心に、その家族と友人の心の有り様とその絡み合いが描かれています。 一郎が、...
「硝子戸の中」の読書感想文 「硝子戸の中」は病後間もない漱石が自宅の書斎で綴った三十九編から成る短編集である。体調が思わしくないのか、葬儀や死についての話が多いのも気になるところである。 1日で読めるほどの小さな作品では...
「虞美人草」の読書感想文 藤尾は男を弄ぶ。一毫も男から弄ばるる事は許さぬ。藤尾は愛の女王である。藤尾は愛は愛されることで、自ら愛することではないと思っている。 凡人にはとても、そこまで思えるほどの自信をないが、藤尾は男な...
「門」の読書感想文① 主人公の宗助の父親が亡くなり、残った借金。家を売って返そうとするも、すぐには売れずに、とりあえず借金は叔父に片付けてもらう。 その後も、家と幼い弟のことを叔父任せるも、宗助が東京をはなれたことで、疎...
「三四郎」の読書感想文① 作品のはじめのほう、九州から上京する電車の中で主人公の三四郎が窓から弁当を投げ捨てる場面がある。 当時の奔放なゴミの処理の仕方にも驚くが、向かいの席の窓から顔をだしていた女性の顔に弁当箱を当てる...
「それから」の読書感想文① 学生のころ、学校の行き帰りにバスに乗って、ぼけーっとしているのが好きだった。たまに本を読んだり、テストの日は教科書や参考書を見ていたが、たいていは、バスに揺られて何もせず、何もしないでいるのが...
「草枕」の読書感想文① 理不尽だと感じたり、割り切れない思いをすると、決まってこの本の冒頭部分を思い出す。人生には理不尽なことがつきまとう。その時に、自分にどう言い聞かせ、どう納得するのか。あるいは、どうやってあきらめる...
「吾輩は猫である」の読書感想文 この作品は日本人なら誰でも知っている有名な書き出しから始まる作品だが、実はちゃんと読むのが初めてだった。内容もあまりわかっていなく先入観がなく読んだが、とってもユニークな作品だと思った。 ...
「坊っちゃん」の読書感想文① この「坊っちゃん」は決して性格の良い人助けなどをするモラルの高いキャラクターではない。しかし、時に人を助け、時に傷つき、時に反省をして少しずつながらも大人になっていくそんな「坊っちゃん」が私...
「こころ」の読書感想文① 人間はいつ悪人になるのかわからないということをこの作品では訴えている。手紙を読んだ主人公は決して自分はそんなことがないと思っているだろう。まさに若いころの先生がその一人なのである。 この作品を初...