読書感想文「夜が明ける(西加奈子)」
「夜が明ける」の読書感想文 読み終えて感じたのは絶望に近い自分の「無力さ」だ。この物語の作中人物は、皆何かを守るために自分に鎧をつけているものの柔軟にこの世の中を泳いでいこうとしているというのに私はそういう者達の思いも知...
「夜が明ける」の読書感想文 読み終えて感じたのは絶望に近い自分の「無力さ」だ。この物語の作中人物は、皆何かを守るために自分に鎧をつけているものの柔軟にこの世の中を泳いでいこうとしているというのに私はそういう者達の思いも知...
「きりこについて」の読書感想文 西加奈子の小説を読み終わったあと、いつも思うことがある。人間っていいなあ、ということである。もう一つは、いつまでたっても物語の登場人物が(特に主人公であるのだが)心に住み着いてしまうという...
「地下の鳩」の読書感想文 色んな気持ちが駆けめぐった。主人公の吉田は40代。口数の少ない彼が周りの人々と接する時の気持ちの揺れが、自意識過剰な感じがして、ある程度年齢を重ねても、そう言う感情って無くならないなぁ、と自分に...
「ふくわらい」の読書感想文① 世界に恋をする、ああこういうことか、私も幼い頃、きっとこうして世界に恋をしたのだろう。そのように思わせてくれる作品だった。主人公の定は20代の女性、編集者として働いている。一風変わった生育環...
「漁港の肉子ちゃん」の読書感想文① この本を読んで私は人間の強さを感じた。強さとは生命力の強さのことでもあり、絆の強さのことでもある。この物語の主人公である「肉子ちゃん」はお世辞にも美人とは言えず、まるまると太っている。...
「うつくしい人」の読書感想文 この本を手に取ったきっかけは、ただ単に西加奈子のファンだったからだけではない。なかなか自分の生活が上手くいかず、何か本でも読んで気分を紛らわせようと思ったからだ。何の気なしに手に取った本だっ...
「サラバ!」の読書感想文 「サラバ!」は私に今までの生きざまを「正しかった」と認めてくれた本であった。ママ友のランチの時にママ友が紹介してくれた本が「サラバ」だった。子育てに忙しい日々を送る毎日で読書とはすっかり離れた生...