読書感想文「地下鉄に乗って(浅田次郎)」
「地下鉄に乗って」の読書感想文 常々「時間」という概念に興味を持っていた。浅田次郎の小説が好きで手当たり次第に読んでいる中でこの作品に出合った。タイトルからは単なる昭和のありふれた物語だろうと読み始めたが、読み進んでいく...
「地下鉄に乗って」の読書感想文 常々「時間」という概念に興味を持っていた。浅田次郎の小説が好きで手当たり次第に読んでいる中でこの作品に出合った。タイトルからは単なる昭和のありふれた物語だろうと読み始めたが、読み進んでいく...
「終わらざる夏」の読書感想文 祖父はシベリア抑留を体験した人だ。彼は私が小学生の頃に亡くなっており、戦争体験をあまり聞けずにいたことを後悔していた時に、丁度この本に出合った。シベリア抑留の描写自体は少ないが、未体験の戦争...
「闇の花道―天切り松 闇がたり」の読書感想文 実はこの作品を読むまでは浅田次郎先生の作品を読んだことがなかった。人に勧められて「義理人情もの好きだろう」といつもならば江戸ものを貸してくれる友人が珍しく違う時代のものを貸し...
「憑神」の読書感想文 憑神(つきがみ)、何に憑かれるのかというと、貧乏神、疫病神、死神である。ひとつだけでも大変なのに、主人公の別所彦四郎のもとに人にとって禍でしかない神様が三人もやってくる。人徳があり能力のある人間が必...
「天国までの百マイル」の読書感想文 この本を読んだ時、私は母を癌で亡くしたばかりだった。「もっとしてあげられる事があったんじゃないか」「あの時仕事じゃなくて母の看病を優先していれば」。当時はそんな後悔の念ばかりが頭に浮か...
「椿山課長の七日間」の読書感想文 もうすぐ30になる娘が大学生の時の話。東京に下宿して、普段生きてるんだか死んでるんだかさえわからないような、こちらからやいのやいの言わないと連絡してこないずぼらな娘から、ある日珍しく電話...