最近読み返して、「やっぱり面白い」と唸ったのが、かの名作「鬼平犯科帳」だ。江戸時代の「火付盗賊改方」、つまり犯罪を取り締まる機関のトップである、長谷川平蔵が主人公。彼は若い頃は義母に苛められ、グレて、相当なワルだった時期 […]
読書感想文「鬼平犯科帳(池波正太郎)」

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読書感想文「乳房(池波正太郎)」

池波正太郎先生の「鬼平犯科帳」が好きで、この本は鬼平世界と繋がっていると聞き手に取った。だが本作の主人公は、鬼の平蔵ではない。彼は狂言廻しのような、ささやかな役回り。主人公は、お松という十九歳の女性だ。彼女の半生は不遇で […]
読書感想文「むかしの味(池波正太郎)」

なんとなく、レトロな時代を感じたくなって手に取ったのが「むかしの味」だ。美食家で有名な池波正太郎氏が、印象に残った飲食店について、ご自分の思い出と共に綴った一冊である。もちろん実在するお店だが、かなり前に出版された本なの […]
読書感想文「真田太平記(池波正太郎)」

真田太平記を読んだ。ひじょうに面白かった。全12巻の長編小説なので、一言で言い表すのはとても難しいが、とにかく面白く、ドラマチックであった。完読したあとはしばらく泣きはらした顔で茫然としてしまったほどだ。 […]
読書感想文「男の作法(池波正太郎)」

私は以前から歴史小説が好きで藤沢周平、司馬遼太郎、池波正太郎などの本を読んできたが、たまたま書店で新しいものをと物色していて目についたのが司馬遼太郎の「男の作法」という本だ。私は以前から歴史小説が好きで藤沢周平、司馬遼太 […]