感想ライブラリー

読書感想文「鬼平犯科帳(池波正太郎)」

最近読み返して、「やっぱり面白い」と唸ったのが、かの名作「鬼平犯科帳」だ。江戸時代の「火付盗賊改方」、つまり犯罪を取り締まる機関のトップである、長谷川平蔵が主人公。彼は若い頃は義母に苛められ、グレて、相当なワルだった時期 […]

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読書感想文「マドンナ(奥田英朗)」

私にとってこの短編集は「お父さんってそんなこと考えていたのか」と衝撃を受けた一冊だった。   会社に勤めること、サラリーマンの妻になること(自分が働く、働かないに関わらず)がどういうことなのかを学ぶことができた […]

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読書感想文「許せないという病(片田珠美)」

本書は、「他人を許すことができない」事に罪悪感を覚えたり、それに併発された睡眠障害など、体に異変をきたしてしまった人に向けたものである。著者は精神科医の観点から、医学的に「他人を許す」事へのアプローチを分かり易く説明して […]

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読書感想文「キップをなくして(池澤夏樹)」

「キップをなくしてはいけないよ」幼い頃、このセリフを耳が痛くなるほど言われ育った人は少なくないだろう。現在ではICカードやスマートフォンそのもので改札を通過できるようになっているが、数年前までは皆、券売機で切符を買って改 […]

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読書感想文「黒蜥蜴(江戸川乱歩)」

とにかく主人公の黒蜥蜴の描写が妖艶かつ可憐な女性で、他に類を見ないほど魅力的だと感じた。物語は彼女が街中で裸でダンスを踊る場面からスタートするのだが、そのセクシーな描写にぐっと心を惹きつけられた。魅力にあふれた黒蜥蜴は人 […]

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読書感想文「野宿大全―究極のアウトドアへの招待(村上宣[…]

元々キャンプ、アウトドアスポーツ、温泉が趣味であったが、結婚してからはほとんどそのような趣味の時間が無くモンモンとしていた。そんな時ふとWebショップで”野宿〜”なる本のレビューを見つけるのだが、そういうものを前面にうた […]

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読書感想文「走れメロス(太宰治)」

走れメロスは学生時代に授業で読んだ太宰治の有名な作品である。私は、恥ずかしい話だが、この走れメロスは外国の文学作品だと中学3年生まで思っていた。というのも、今までの文学と違い主人公の名前が「メロス」という外国の人の名前だ […]

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読書感想文「凍てつく太陽(葉真中顕)」

私自身が長年考え続けてきた諸問題に、この本は一つの回答を提示してくれた。「豊かさ」とは何も物質面や利便性だけを追求した結果、生まれてくるものではないということに。狩猟生活を送る者、農耕生活を営む者、それぞれの民族の歴史や […]

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読書感想文「ハワイイ紀行(池澤夏樹)」

今思えば、恥ずかしいことに、当時はハワイ好きといっても単純にワイキキ好きに過ぎず表面的にしかハワイの事を知らなかった。近年、ハワイを訪れるたびに開発が進み、人が増え、変化し続けるワイキキとその近郊を見て、なんだか違うと感 […]

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読書感想文「砂漠(伊坂幸太郎)」

この話の全てには麻雀が鍵となっていると私は感じた。大学生といえば麻雀だというような安直な考え方のように思えるがその安直さがストーリーの展開を面白いものにしたように感じる。キーマンとなる人物が西嶋という男である。冒頭では頭 […]

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