読書感想文「妖怪アパートの幽雅な日常(香月日輪)」
「妖怪アパートの幽雅な日常」の読書感想文 「君の人生は長く、世界は果てしなく広い。肩の力を抜いていこう。」妖怪アパートに住み始めた主人公はある大人にこう言われる。『妖怪アパートの幽雅な日常』の一巻は主人公がこの言葉を受け...
「妖怪アパートの幽雅な日常」の読書感想文 「君の人生は長く、世界は果てしなく広い。肩の力を抜いていこう。」妖怪アパートに住み始めた主人公はある大人にこう言われる。『妖怪アパートの幽雅な日常』の一巻は主人公がこの言葉を受け...
暗い。あまりにも暗い。そして、重い。絶対に寝そべって読めない。 現実の世界の話ではないのに、リアリティが痛みになってのしかかってくる。それでも、読むのをやめることができない。ザ・ロードはそんな小説だ。映画化...
「白夜行」の読書感想文① 白夜行は私の中で最も心に残っている一冊である。東野圭吾の作品を、ミーハーに読み漁っていた時期がある。その中で特に印象深く残っている作品が白夜行である。 二人の小学生が奇妙な運命のなか出会い、幼い...
この本を読み進めていく程に、人の持つ心の闇の部分に潜む怖さを強く感じた。元々私には人間恐怖症の傾向があるので、人の視線に過敏に反応しやすくて表面上の人の繋がりだけになってしまう事が多い。 それでも、この物語...
「ディズニー ありがとうの神様が教えてくれたこと」の読書感想文 私はこの本を読んで改めてディズニーは素敵だと思った。2010年3月11日、東日本大震災が起きた日。この本にはその日のパーク内でのお話が書かれている。 あの時...
ステファン・ツヴァイクの伝記の代表作品「マリー・アントワネット」(上・下巻)。大学時代に一度読んで以来、最近再びこの本を読んだ。以前感じられなかったことが40近くなったわたしが再度読み返すことで、またさらに深く新たな感動...
「禎子の千羽鶴」の読書感想文 私が初めてこの本を見たのは、本屋の戦争の本を集めたコーナーだった。長崎の原爆記念館は訪れた事はあったけど、広島の原爆ドームは訪れた事はなかった。本の表紙の少女の絵が、何故かすごく気になった。...
私自身がこうした発達障害の毛がある様に自分の事を推察しておりまして、この本に目がとまったのである。この本を読む事が出来て実に私の心が救われた気持ちである。 実にこの本は、現在社会を象徴する事がかかれてあり、...
この本を読もうと思ったきっかけは、インターネットのとあるブログで、オススメの一冊と書かれていたからだ。実際に読んでみて、自分の中の価値観が変わり、人生がキラキラと輝き始めたような気がした。大袈裟に聞こえるかも知れないが、...
「レ・ミゼラブル」の読書感想文① 困窮により、パンを一枚盗んで脱獄失敗を繰り返し、十八年も刑務所に入れられてしまう人間がいる。そんな人間(本作第一部の主人公ジャン・ヴァルジャン)にも平等に接して、赦しを与え、まだやり直せ...
「破戒」の読書感想文 「丑松はまだ詫び足りないと思ったか、二歩三歩退却して、『許して下さい』を言い乍ら板敷の上へ跪いた。」「見れば丑松は少し逆上せた人のやうに、同僚の前に跪いて、恥の額を板敷の塵埃の中に埋めて居た。」 何...
芸術とはいったい何なのだろうか?そんな問いかけを持ったことはあるのではないか?写真のようにリアルに描いた絵が芸術的にすぐれているのだろうか?宗教的な絵画が素晴らしいのか?世間を騒がすような衝撃的な絵が良いのか?いったい芸...
この本は日本国内よりも世界各国で有名なニンジャマスターの著書である。内容は哲学書と説明したら分かりやすく、現代人の悪い意味での固定観念を打ち破るような内容が書かれている。著者自身が忍術流派の宗家なので、その文章は日本の戦...
「半パン・デイズ」の読書感想文 まだ、そんなに何年も経っていない小学生時代。僕は、どんな少年だった? 知らない間に主人公ヒロシの年齢と、そのときのエピソード、無意識に感じていた当時の感情が蘇り引き込まれていく「半パン・デ...
わたしは、昔インドとバングラデシュを旅したことがある。その時に目についたのが、物乞いの姿。その物乞いもいろいろなタイプがいることを知った。 例えば、何か芸を見せてお金を稼ぐ人、体の不自由さを見せてお金を求め...
どんなに主人公の光一が可哀想でも、動物虐待をしていい理由にはならない。 同級生の沙紗が言っていたように、光一が許される日がくることなど、絶対には認めたくない。と、はじめは腹が立ってしかたなく、この小説を読ん...
「オールド・テロリスト」の読書感想文 私は今も北関東在住なので、『3.11東日本大震災』を実際経験している。それまでは、作者のいうように原子力発電所の安全神話を疑うとなんてなかった。というよりも原子力発電所で事故が起こる...
主人公のリーゼルは母親の言いつけで、汚れた洗濯物のの回収をしに、家を回っている。その家の一つに、町長の家がある。 いつも出迎える夫人は心の病らしく、ほとんど口を利かなかったのが、リーゼルがかがり火の傍にあっ...
「透明カメレオン」の読書感想文 「嘘の力を借りて現実に立ち向かう」というストーリーなので、読む人によっては誤解や嫌悪感を生むかもしれない。 私自身、この物語の登場人物のような、すさまじい出来事はまだ無いので、正直なところ...
「時生」の読書感想文 東野圭吾氏の時生という作品を読んだ。序盤の、誰にでも当てはまりそうな主人公の体たらくに呆れたり辟易しながらも、最終的には人の巡り合わせという不思議で深い縁を感じた。 主人公は甲斐性もなくだらしなくて...
「SOSの猿」の読書感想文 この作品は一見ファンタジーであるが、実はとても身近に感じることができ、深く考えさせられる。主人公と引きこもりの青年の誰かの助けになりたいという思いと、自分には何もできない無力感の葛藤は誰もが一...