読書感想文「小さいおうち(中島京子)」
「小さいおうち」の読書感想文 「小さいおうち」の主人公は田舎から東京へ出てきた女中のタキちゃんだ。そのタキちゃんが小さな赤いおうちで働いた日々の物語である。タキちゃんは仕事ができる女性だ。言われたことをただこなすのではな...
「小さいおうち」の読書感想文 「小さいおうち」の主人公は田舎から東京へ出てきた女中のタキちゃんだ。そのタキちゃんが小さな赤いおうちで働いた日々の物語である。タキちゃんは仕事ができる女性だ。言われたことをただこなすのではな...
「麦本三歩の好きなもの」の読書感想文 今まで住野よるさんの作品は全て読んできたのだがここまで主人公に魅力、親しみを感じる作品は初めてだ。物語は主人公、麦本三歩の日常と好きな物、事を絡めた話が12話構成となっており、小説を...
「罪の声」の読書感想文 昨年呼んだ小説の中で最も印象に残っている本です。私はもともとノンフィクションや実際の事件を題材とした小説や読み物が好きなので、この「罪の声」は自分にとって大ヒット作でした。この作品は昭和末期に起こ...
「オレたちバブル入行組」の読書感想文 上司を右往左往して、紆余曲折ありながら、やっとの思いで悪代官である上司を懲らしめる日本全国で異例の50%代に近づくお化け視聴率を獲得しました半沢直樹の一話目からの内容である。 壮絶な...
「更年期少女」の読書感想文 わたしは元々あまりどろどろした話は読まないが、一度手に取って読み出したら止まらなくなってしまい最終的に最後まで読んでしまった小説だ。あらすじとしては1970年代に「少女ジュリエット」に掲載され...
「イン ザ・ミソスープ」の読書感想文 現代の歌舞伎町を舞台にした物語なのだが、おとぎ話のような、どこか遠い世界の話をしているような錯覚に陥った物語だった。話は歌舞伎町でいかがわしい仕事をしている日本人シンジと、知れば知る...
「アンと青春」の読書感想文 前作の「和菓子のアン」でアンちゃんが大好きになってしまい、続編である「アンと青春」も読む前からすでに楽しい気分であった。またアンちゃんに会えるだけでうれしいのだ。コロコロな体型で特別に美人さん...
「伴走者」の読書感想文 「伴走者」という役割があることを知ったのは、とあるパラリンピックの番組でマラソン選手の紹介をみたのがきっかだった。ロープでできた小さな輪を手に持って、そのロープでつながっている盲目のマラソンランナ...
「言の葉の庭」の読書感想文 新海誠監督の新作映画の公開にあたり、本屋で特集が組まれていたので、購入し読んだ。映像を想像しやすいこともあり、すらすらと読むことが出来た。主人公の心の動きが手に取るように分かるし、登場人物全て...
「猫の手、貸します 猫の手屋繁盛記」の読書感想文 とある旗本の跡取り息子がなぜか猫の姿に。猫だけれども中身は武士、頭の固い近山宗太郎。周りの人に「猫太郎」と呼ばれるたびに、いや猫太郎ではない、と訂正を入れる。中身は頭の固...
「明日の食卓」の読書感想文 冒頭からいきなりショッキングだ。9歳の「ユウ」という子が、親らしき人間の手にかかって虐待死をとげる。次いで、犠牲者と同年齢・同名の息子をもつ3人の母親の日常が交互に語られる。一人っ子の「優」を...
「サウスバウンド」の読書感想文 奥田英朗は、1999年「最悪」、2001年「邪魔」などのシリアスなミステリーを書いたと思えば、2004年にはコメディタッチの「空中ブランコ」で直木賞を受賞するなど、硬軟を自在に操ることがで...
「美しき愚かものたちのタブロー」の読書感想文 日本で本物の西洋美術を鑑賞できる場を作りたい、若者に本物の西洋美術に触れてほしい、そう願って持ち前の行動力、交渉力で自分の夢に向かって邁進した実業家・松方幸次郎。その松方の夢...
「ソクラテスの弁明」の読書感想文 古代法廷バトル、偉い人に難癖をつけられて法廷に引き出されたソクラテスが、相手を論破する。面白くてためになる本です。有名な、無知の知・「自分が無知であることを自覚できない、また、知らないの...
「花ざかりの森・憂国」の読書感想文 三島由紀夫の短編集、花ざかりの森・憂国を読んだ。これは、三島由紀夫本人が選んだ厳選集。さまざまな短編が収納されているこの一冊は、三島由紀夫を読んだことがないひとにもぜひオススメしたいと...
「縮小ニッポンの衝撃」の読書感想文 私は、この縮小ニッポンの衝撃を見て私の中に激震が走りました!当初、夕張市においては、無茶な市の政策から破綻になっていたことは、数年前にドキュメンタリーで見てから、理解しておりましたが、...
「ユダヤ人大富豪の教え」の読書感想文 「ユダヤ人大富豪の教え」という題名の本です。著者は本田健さんです。この本は、ビジネスについて書いてありますが、人生についてのヒントもたくさんあります。社会の仕組みを知ることや自分がど...
「一瞬の風になれ」の読書感想文 タイトル通り、爽やかな風が吹き抜けるような青春小説。序盤は少し読みづらいと感じたが、読み進めていくにつれて、高校生アスリート達のひたむきさや繊細な心の動きに引き込まれていった。主人公の新二...
「老後の資金がありません」の読書感想文 誰にでも考えられる身近な「お金」がテーマの小説で、夫と子供2人と暮らす、いわゆる普通のごく一般的な家庭のはずだったのに、気づいたら老後の資金がなくなってしまうというストーリー。それ...
「段ボールハウスガール」の読書感想文 主人公は杏という女性である。2年間の生活費200万円を爪に火を灯すようにして貯め、会社を辞めた矢先に泥棒に根こそぎ盗まれてしまう。そこから杏の浮浪生活が始まる。普通ならお金を盗まれた...
「ちょっと今から人生かえてくる」の読書感想文 今自分が置かれている状況や、踏み出そうとしている未来と重なって、心に揺さぶりをかけてくるような話だった。ここに描かれている人たちはみな、ヤマモトに影響されてなにか一歩を踏み出...