読書感想文「竜と流木(篠田節子)」
「竜と流木」の読書感想文 この本は、母からすすめられた物だ。普段私は、映像化されるような起承転結のはっきりとした、テンポの良い、華やかなストーリーを好んで読むことが多い。それに対してこの「竜と流木」は、いい意味で地味で、...
「竜と流木」の読書感想文 この本は、母からすすめられた物だ。普段私は、映像化されるような起承転結のはっきりとした、テンポの良い、華やかなストーリーを好んで読むことが多い。それに対してこの「竜と流木」は、いい意味で地味で、...
「蛇にピアス」の読書感想文 つい最近も、20代前半の義妹が義母に「まったく、バカなことばかりして」「いったい何を考えてることやら」と言われた。私は義母の愚痴を延々と聞かされるばかりで義妹をフォローすることができなかったが...
「レインツリーの国」の読書感想文① 人間はいつも自分が中心で世界が動いている。当たり前なことだが自分が一番かわいい。しかし周りのことをよく考えること、相手がどんなことを思っているのか想像してみること、客観的に物事を見るこ...
人生うまくいかないことばかりだと私は思っていた。幼稚園の頃の記憶はないが、小学校ではいじめなどがあり、中学校でも悪口やハブられるなど人間関係がうまくいかなかった。でもそれなりに楽しく自分なりに生きてきた。高校に入り、友達...
「昨夜のカレー、明日のパン」の読書感想文 私がこの本を読んで驚いたのは夫が亡くなったのにもかかわらず義父と2人で同じ家に住み続けていることだ。一般的にはたぶん夫が亡くなった時点で同居は解消すると思うし、あえてありえると言...
想像ラジオをしばらく読み進めていくうちに「これは東北大震災の話だな」とわかってきた。私は北関東に住んでいたから震度6くらいの揺れを自宅にて感じたけれど、幸いなことに内陸だったので津波の被害は免れた。 この本...
伊勢新九郎(以後新九郎という)が備中から室町幕府の京都にあがり、その後戦国大名の先駆け、下剋上を実行した最初の大名として伊豆、小田原に進出、最後は小田原城主となり、名前も北条早雲と改め、相模の国を支配しようとしたところま...
「「うまく」「はやく」書ける文章術」の読書感想文 私の頭の中は常にぐるぐると廻っているような感じがある。Aの事が気になっても、Bの事が目に入る。すると、Bの事について気になりだして、思考が止まらなくなる。自分の頭の中の整...
現代の日本はお金を使ってしまいたくなる商品が溢れており、またお金を使ったとしても後悔のすることのない商品やサービスが多くある。しかし本作品を読みおえた時、確かに生活は充実しているかもしれないが、自分にとって本当に必要な事...
タイトルにあるように、泣かない女が泣く話である。「泣かない」というよりは「泣いたことが無い」という意味合い。どこにでもいそうな普通の女性の日常が淡々と語られ、最後は失恋して泣いたというストーリーである。 読...
「オーダーメイド殺人クラブ」の読書感想文 この本と出会ったのは私が中学三年生の頃で、とても衝撃を受けたことを覚えている。現在大学一年になって再読してみてもやらり年齢に囚われない素敵な作品だと実感した。これは中学2年の時、...
本が大好きで小学生の頃から読書が趣味だった。名作と呼ばれる本はどんなに古くに書かれた本だとしても、今現在読んでも面白いし感動するものである。江戸時代に書かれた『南総里見八犬伝』を読んだ小学生の頃に初めてそう思った。 &n...
元御庭番の和多田主膳が「桜田門外の変」にたまたま出くわし、井伊直弼の首を水戸浪士から奪い取ったことで、彼の運命が激変。仲間3人と一緒に、隠居の身から一転して幕末の動乱に巻き込まれ活躍する姿を描いている。 途...
華族とは旧公家、旧諸侯、国家に貢献した者などに政府が与えた身分であるが、庶民の憧れでもある華族で、このような事件が起こるとは驚愕の思いしかありませんでした。 主な事件は一般人の事件と全く変わりがなく、華族で...
「椿山課長の七日間」の読書感想文 もうすぐ30になる娘が大学生の時の話。東京に下宿して、普段生きてるんだか死んでるんだかさえわからないような、こちらからやいのやいの言わないと連絡してこないずぼらな娘から、ある日珍しく電話...
「花のベッドでひるねして」の読書感想文 こんなに愛された子どもがいて、子どもから愛された親がいて、幸せな光に包まれた気持ちにさせてもらえた。海岸に捨てられていた赤ちゃんを、病気で子どもが産めなくなった女性が連れて帰り、血...
「かもめ食堂」の読書感想文 この本を読んで一番心に残ったのは家族以外の人たちと深い絆で理解し合ったり、時には手を差し伸べたりすることがこんなに自然にできるのだということだった。主人公のサチエが異国の地で開いた小さな食堂に...
「夢幻花」の読書感想文① この書籍の表紙イラストの鮮やかさに目を奪われた。次に本の帯に書かれていた「黄色いアサガオだけは追いかけるな。」「黄色いアサガオには手を出すな。」のキャッチコピーに惹かれてしまい手に取った。 ふと...
「田園発 港行き自転車」の読書感想文 心が洗われる、いや、浄化された。本当に読んで良かったと思えた小説だ。特別大きな事件が起こったり、揉め事があったりすることなく、普通の人たちが丁寧に日々を過ごすことで、富山に繋がってい...
この本は60代高齢女性が1人暮らしする様子がずっと書かれています。イメージ的に独居老人とはさびしいとかつらいとか悲しいとかマイナスなものしか思い浮かばないのですが、この本はそういうことはあまり感じない雰囲気でした。近所に...
本書を一読した限りでは、情報を整理し、ストーリーを追い、キャラクターを把握するだけで精いっぱいというのが本音だった。だから、何度も何度も読み返した。頭の中に「絵」を思い浮かべても、それは当然、読者である私の頭の中にある勝...