読書感想文「ワンダーランド急行(荻原浩)」
「ワンダーランド急行」の読書感想文 日本経済新聞の夕刊で連載されていた小説。主人公の男性サラリーマンは、ひょんなことからいつも乗っている電車とは逆方向の車両に乗り、たどり着いた駅で異世界に迷い込む。どことなく今の自分に似...
「ワンダーランド急行」の読書感想文 日本経済新聞の夕刊で連載されていた小説。主人公の男性サラリーマンは、ひょんなことからいつも乗っている電車とは逆方向の車両に乗り、たどり着いた駅で異世界に迷い込む。どことなく今の自分に似...
「バビロンの大富豪」の読書感想文 『バビロンの大富豪』は、ジョージ・S・クレイソンによる古典的な経済書であり、読了後には多くの気づきを得ることができました。物語の中に登場する主人公のバンビが、成功の秘訣を学ぶ過程は、読者...
「夏への扉」の読書感想文 この作品を読んだ時に、作者はもしかしたらタイムスリップの経験があるのではないかと思った。なぜなら、作品の中に出てくる様々な、技術やロボットは「現代」に通じるものがあるからだ。 たとえば、文化女中...
「もう別れてもいいですか」の読書感想文 タイトルから想像するにハッピーな話ではないのかなとは思いながら読み始めた。長い事夫の横暴と縛り付けに悩んできた主婦が、あきらめの生活から人生の終盤に向けて自分の心を解き放つために夫...
「まずはこれ食べて」の読書感想文 とにかく美味しいサラ飯が並ぶ小説。しかし、ほんわかしたぬくもりのある料理とは対照的に、ベンチャー企業で働く人の苦悩が丁寧に描かれている。 大学生の仲間のノリがそのまま、同僚になっているが...
「ヴィヨンの妻」の読書感想文 いつだったか昔、太宰治の「人間失格」を読んだことがある。太宰治や芥川龍之介といった少し破滅的な人生を送った文豪の作品を読むことがかっこいいと思っていた時期があったのだ。 しかし内容は全く分か...
「新選組始末記」の読書感想文 以前に、NHK大河で「八重の桜」で新撰組がチラッとだけ出ていましたが、それ以前に「新撰組」をスマップの香取慎吾や山本耕史が熱演していた。 脚本が三谷幸喜であるが、司馬遼太郎やこの子母澤寛の「...
「四畳半神話大系」の読書感想文 私はこの本を読んで、第一にとても読みやすいなと思った。この本は、いくつかのパラレルワールドが出てくるのだが、それぞれの世界で大学内の違うサークルに入り、それぞれの世界で登場人物たちと違った...
「よだかの片想い」の読書感想文 この本は、図書館に行った時にカウンターの前に数冊置かれているものの中の1冊だった。テンション的に精力的なものや夢物語のようなものは読みたくなかったので、タイトルに惹かれてなんとなく借りた。...
「落日」の読書感想文 湊かなえにハマっている私は、遅ればせながらようやく今月「落日」を読み終えた。読み終えた時のドロッとした感情が好きという、いささか悪趣味な私は、最高傑作と呼ばれる「落日」を読んで物足りなさを感じつつ人...
「ある補佐役の生涯 豊臣秀長」の読書感想文 戦国時代の三英傑、元より、歴史に興味をもち、日本の歴史が好きで、国内の神社仏閣や史跡に関する様な処へへは良く出かけますし、歴史の雑誌、そして歴史小説が大好きで司馬遼や藤沢周平、...
「光二郎分解日記 西郷さんの犬」の読書感想文 ミステリーやサスペンスを読むのが好きなのですが、やはり残酷な表現や過激な表現、ストーリーが多いので、疲れてしまうときがあります。そんなときに大山敦子さんの作品を見ると、ミステ...
「アイゼンホーンゼノス WARHAMMER 40000」の読書感想文 これは、海外のボードゲームの世界を小説化したもので、かなり入手が難しい小説ですがSF小説として見た場合、かなり異質だなというのが私個人の感想です。たと...
「スピリチュアルズ 「わたし」の謎」の読書感想文 『スピリチュアルズ わたしの謎』は、人類が長い間抱えてきた「わたしは何者か」という謎に挑むことを著者の課題としている本です。本書は、新しい心理学スピリチュアル理論を通じて...
「野生の風 WILD WIND」の読書感想文 かなり古い村上由佳の小説です。当初からこの小説は話題になっていて、いつかよんでみたいなと思っていました。しかし、なかなか読む機会がなかったのです。それはなぜかというといかに理...
「昨日がなければ明日もない」の読書感想文 この本は、「誰かsomebody」から続く杉村三郎シリーズの第5作目である。前作から私立探偵として活動を始めた杉村三郎の元に舞い込む依頼を、短編三作という形で収録している。全編を...
「影に対して」の読書感想文 遠藤周作の没後しばらくして見つかった原稿の書籍化と聞いてずっと読みたいと思っていた作品である。影というのは、自身の生い立ち、家族への暗い思いの隠喩であり、どこか私小説を読んでいるような感激があ...
「名探偵の掟」の読書感想文 名探偵の掟は、単なる探偵ものの小説ではなく、劇中の探偵とはこうあるべき、刑事とはこうあるべき、犯人とはこうあるべきをパロディチックに書いた作品である。名探偵の「天下一」は自身が名探偵という小説...
「ニムロッド」の読書感想文 ニムロッドはPeople In The Boxというバンドにある曲ニムロッドという曲名を元に上田さんが書かれたというので読みたいと思っていた小説だ。仮想通貨を小説に落とし込んでいるので仮想通貨...
「シートン動物記「オオカミ王ロボ」」の読書感想文 私は最近、シートン動物記『オオカミ王 ロボ』を拝読した。 本作品は、野生のオオカミであるロボの壮大な生涯を描いている。私は読み進めるうちに、私はそのロボの存在感と威厳に引...
「夜が明ける」の読書感想文 読み終えて感じたのは絶望に近い自分の「無力さ」だ。この物語の作中人物は、皆何かを守るために自分に鎧をつけているものの柔軟にこの世の中を泳いでいこうとしているというのに私はそういう者達の思いも知...