読書感想文「また次の春へ(重松清)」
どんな出来事もそれを幸せか不幸せか思うかは自分の心の持ち方次第だ。災害・病気などの不幸な出来事も自分の気持ちの持ちようで前向きに捉えることができる。人生においてより強くいきるすべを教えてもらった気がする。親切というのは本...
どんな出来事もそれを幸せか不幸せか思うかは自分の心の持ち方次第だ。災害・病気などの不幸な出来事も自分の気持ちの持ちようで前向きに捉えることができる。人生においてより強くいきるすべを教えてもらった気がする。親切というのは本...
きよしこは作者本人の幼少時代のお話と言われている。作者は吃音症だった。吃音症とは言葉がどもってしまったり、言葉が出なくなったり、早口で滑舌が悪くなったりとうまく話せない症状のことだ。私自身も軽い吃音症だった。いやいまもそ...
人は皆、この世に生を受けた時から終わりが来る事を知っている。しかし、その事実に直面している訳ではなく、おぼろげに理解しているに過ぎない。人生を全うして終えられる人もいれば、あまりにも早すぎる人もいるのだ。幼い息子を喪った...
「ナイフ」の読書感想文 私は重松清さんの大ファンで、重松さんの本はたくさん読んでいる。重松作品の中でも、読んでいて心が痛くなるような話(最後はハッピーエンド)が好きで、好んで読んでいる。この「ナイフ」という小説は、「イジ...
「僕達は生きてなくちゃいけないんですか?自殺をするのはよくないことなんですか?」自殺志願者である、城真吾が周りの人間に、読者に、そして私のほうを見つめながら問いかけてくる。なんと答えたら良いのか、そもそも答えられるものな...
まだ、そんなに何年も経っていない小学生時代。僕は、どんな少年だった? 知らない間に主人公ヒロシの年齢と、そのときのエピソード、無意識に感じていた当時の感情が蘇り引き込まれていく「半パン・デイズ」。 僕の好き...
「ポニーテール」の読書感想文 再婚でできた姉とおそろいのポニーテールにどうしてもしたくて、癖っ毛ながらも頑張って伸ばして目指した髪型がタイトルになっているのだが、このタイトルに筆者と主人公の少女の想いのすべてが残っている...
若いときの自分のことって覚えているようで覚えていないものなのだな、と感じた。未熟でうまくできていなかったこと、若気の至りとかそんな言葉でうまく記憶に閉じ込めてしまっていたこと。若いうちに失敗を重ねた方が役に立つ、それを思...
心が癒される、その一言につきる本だ。とりとめのない日常、どこにでもあるごくありふれた家庭、すこしばかり問題を抱えているが、決して珍しくはない家庭の父親が描かれているだけの短編小説の集まりなのに、なぜこんなに癒されるのか。...
「トワイライト」の読書感想文 「幸せですか?」そう聞かれて「はい、幸せです。」と答える人がどのくらいいるだろう?とくに中年期の男女にとっては、苦笑いしてしまうような質問だろう。たとえ、結婚して子宝に恵まれて、仕事も上手く...