読書感想文「猿の見る夢(桐野夏生)」
「猿の見る夢」の読書感想文 主人公は、定年間近のサラリーマン。会社役員であり、年下の愛人もいる、恵まれているようにみえる男。そこに、会社では会長と社長の派閥問題が影を差してくる。それを機に、愛人とのデートも上手くいかず、...
「猿の見る夢」の読書感想文 主人公は、定年間近のサラリーマン。会社役員であり、年下の愛人もいる、恵まれているようにみえる男。そこに、会社では会長と社長の派閥問題が影を差してくる。それを機に、愛人とのデートも上手くいかず、...
「東京島」の読書感想文 桐野夏生さんの「東京島」を読んだ。東京が島‥?興味を牽かれる題名だ。 漂流や無人島の有名な物語と言えば、十五少年漂流記やロビンソン・クルーソーだろう。書かれた時代もちがうが、現代の日本人が漂流した...
「OUT」の読書感想文 何度も読み返してしまった。内容は濃いし、好みも大きく分かれる作品だと思う。しかしながら、、主人公の境遇はよくある感じなのかもしれない。主婦であってもみんなが社会に上手く入り込め、対人関係も上手に・...
「夜また夜の深い夜」の読書感想文 犯罪者の子供が、なぜ親の責任まで負わなければならないのか。そんな当たり前の疑問を、この国に生まれ育った私は、今まで持ったことがあっただろうか。 そしてそれは、この小説の中だけではない。遠...
「優しいおとな」の読書感想文 桐野さんの作品を読んでいつも驚く事は、本の中で起きている事が何年か経って本当の現実になる、という事だ。 OUTが発売された時にも、普通の主婦が深夜から早朝まで工場で働くなんてとても信じられな...
「魂萌え!」の読書感想文 自分自身今年40代最後の年を迎えるにあたり、老後の事を凄く考えるようになり、そんな今、まさにという感じで出会った本でした。あらすじを読んで、ああ、自分が行く道だ・・・と思い、読み始めましたが、身...
「柔らかな頬」の読書感想文 この小説は幼女行方不明事件を発端にした、その事件の色々な裏側と側面を内から、外から描いたものだと思います。そして、その裏に隠された秘密や、あるいは、表に出なかった心の奥でしょうか。実際の事件で...
「バラカ」の読書感想文 お盆休みを利用して、桐野夏生のバラカという小説を読んでみた。今までの桐野夏生の作品はとてもダークなものが多く、特に女性同士で起こる特有のえげつない感情の応酬を描くことに於いては女性作家の中では日本...
「グロテスク」の読書感想文① やはり桐野作品。容赦なく抉りに抉って、という展開に 読み終わって一言で言って 疲れました。「わたし」、和恵、ミツル、ユリコそしてチャンとそれぞれに語られるが、互いに整合性のない箇所が多々出て...