読書感想文「昨日がなければ明日もない(宮部みゆき)」
「昨日がなければ明日もない」の読書感想文 この本は、「誰かsomebody」から続く杉村三郎シリーズの第5作目である。前作から私立探偵として活動を始めた杉村三郎の元に舞い込む依頼を、短編三作という形で収録している。全編を...
「昨日がなければ明日もない」の読書感想文 この本は、「誰かsomebody」から続く杉村三郎シリーズの第5作目である。前作から私立探偵として活動を始めた杉村三郎の元に舞い込む依頼を、短編三作という形で収録している。全編を...
「長い長い殺人」の読書感想文 長い長い殺人を読んでまず最初に興味を惹かれたのは、登場人物たちの財布が語り部となっていることである。10人の主要登場人物の財布は、自分の主人に起きている出来事を部分的に把握している。部分的に...
「希望荘」の読書感想文 ひょんなことから探偵になった杉村三郎が主人公のシリーズ4作目。数ある宮部みゆきの作品の中でも好きな作品である。今まではっきり探偵を生業としていなかった杉村が、やっと自分の事務所を持つようになって、...
「理由」の読書感想文 宮部みゆきの「理由」を読んだ。人間の一つ一つの行動には全て理由があり、推理小説においては特に重要な部分だと思っている。実際にニュースで事件が報じられると、人々がその理由を知りたがるだろう。私はこのシ...
「この世の春」の読書感想文 私は時代小説が苦手です。時代小説はなんだか読んでいてもその風景やら人物やらが頭に入ってこないのです。もともと歴史そのものがあまり好きではなく、知識がないのが原因かもしれません。しかしそんな私が...
「クロスファイア」の読書感想文 炎を操る超能力者の女性が法で裁かれない犯罪者を焼き殺していくミステリーである。法によって裁かれない犯罪者を見つけて、自らの能力で殺して行く主人公、青木順子と、論理的に説明のつかない炎の力を...
「ICO-霧の城-」の読書感想文 この物語は、ひとりの少女とひとりの少年による脱出劇である。城に囚われた少女ヨルダと、城への生贄としてやってきた少年イコが出会い、城からの脱出を試みる物語だ。序盤、ヨルダと出会ったイコは、...
「名もなき毒」の読書感想文 今一冊の本を読んでいる。宮部みゆき先生の「名もなき毒」という本である。この本はドラマ化もされ御存知の方も多いと思う。ドラマをチラリと見て興味を持ったが仕事も忙しく一日中、上司の理不尽な怒りを、...
「火車」の読書感想文① お金というものは、これほどまでに人の人生を狂わせてしまうものなのか、と、心にずっしりきた本だ。婚約者との結婚を前に、1人の女が姿を消した。婚約者だった若者が、彼女の行方を探し出し、事情を聞いて欲し...
「スナーク狩り」の読書感想文 スナークとは、ルイス・キャロルが執筆したナンセンス詩に出てくる、伝説の生き物である。その詩の中には様々な職業の人物が出てきて、ともに、スナーク狩りに出るのだ。スナークとは何か、ルイス・キャロ...
「レベル7」の読書感想文 記憶とは何だろうか。私には忘れてしまいたい記憶、忘れたくないのに風化していく記憶がある。物語は衝撃的な場面から始まった。自分は何者か、どこから来たのか、全く覚えていない男女2人が、マンションの一...
「ステップファザー・ステップ」の読書感想文 「僕たち二人くらい、面倒みられない?」突然13歳の双子の男の子にそう言われたらどうするだろう?あり得ない展開ではある。だって双子の両親がそれぞれの相手と同時に駆け落ちして双子だ...
「ブレイブストーリー」の読書感想文 私が初めてこの本と出会った時は主人公の亘と同世代で理由は異なるものの両親の離婚について苦しんでいたり、優しい親戚がいたりする境遇が似ていて共感を持っていた。そのため亘の冒険をより自分の...