読書感想文「ちょっと今から人生かえてくる(北川恵海)」
「ちょっと今から人生かえてくる」の読書感想文 今自分が置かれている状況や、踏み出そうとしている未来と重なって、心に揺さぶりをかけてくるような話だった。ここに描かれている人たちはみな、ヤマモトに影響されてなにか一歩を踏み出...
「ちょっと今から人生かえてくる」の読書感想文 今自分が置かれている状況や、踏み出そうとしている未来と重なって、心に揺さぶりをかけてくるような話だった。ここに描かれている人たちはみな、ヤマモトに影響されてなにか一歩を踏み出...
「夏の騎士」の読書感想文 ベストセラーを連発するも、その発言が数々の話題となる奇才、百田尚樹が、最高傑作とし、これをもって小説家を引退するとまで言った作品である。主人公は、現在43歳の中年男。物語は31年前、主人公が小学...
「指の骨」の読書感想文 太平洋戦争中、南方の架空の島の野戦病院に収容された一等兵の主人公と戦友たちの様子を戦争体験のない作者が資料を元に書いたものだ。想像で書いたとは思えないほどのリアリティに圧倒され、引き込まれて一気に...
「蜜柑」の読書感想文 汽車の外、3人の子供が叫ぶ暮色の空に、窓から飛び出した蜜柑の色が輝く。それはまるで太陽のようであった。霜焼けした手に三等切符を握り締めた少女はしっかりと風呂敷を抱えて座っていた。 これは芥川龍之介の...
「長い長い殺人」の読書感想文 長い長い殺人を読んでまず最初に興味を惹かれたのは、登場人物たちの財布が語り部となっていることである。10人の主要登場人物の財布は、自分の主人に起きている出来事を部分的に把握している。部分的に...
「家族ゲーム」の読書感想文 本間洋平著「家族ゲーム」を読んだ。この小説は映画化、ドラマ化もされているが、私がこの話を最初に知ったのは1983年に放送された長淵剛主演のドラマである。型破りな家庭教師が、どうしようもない中学...
「田村はまだか」の読書感想文 「選書サービス」というのに興味を持ち、ネットで検索した時に出てきたひとつが、この本だ。小学校のクラス会の三次会のバーに一人遅れてくる、田村、という男の子を、同級生たちが昔を振り返りながら、た...