読書感想文「3時のアッコちゃん(柚木麻子)」

この、3時のアッコちゃんは前作、「ランチのアッコちゃん」に次ぐアッコちゃんシリーズの第2弾である。全作品と同じように今回の作品も一話完結型で、四話によって構成されている。作品の根本は第一話、第二話がアッコちゃんが周りにいる人たちの悩みをばっさ、ばっさと素晴らしく、うらやましくなるような行動力で解決していくという内容である。第三話、第四話に関しては、若干の関りを持たせて入るが、基本的にはアッコちゃんは登場しない。私の感想としては第三話、第四話よりも、やはりアッコちゃんが大活躍する第一話、二話が面白く感じる。第一話、アッコちゃんの元後輩のOLが仕切る会議がなかなか思うような結果を出すことが出来ず、どうしたものかと悩んでいるところにイギリスで旅をしてきたアッコちゃんが登場するのだ。アッコちゃんはその会議の場に本場イギリス仕込みのアフタヌーンティーのサービスを持ち込み、毎回会議のたびにアールグレイやダージリンなどの紅茶と共に本格的なショートブレッド、サンドイッチ、ビクトリアケーキ、スコーンそして、中に銀の指ぬきを入れたクリスマスプディングまで用意するのである。その都度アッコちゃんの後輩OLはハラハラドキドキしながらも、アッコちゃんの助けをかりつつ会議を良い方向へと導いてゆくのである。この中で、どんどん会議が良い方向へとむかっていく爽快感も楽しいのであるが、先ほど挙げたサンドイッチやクリスマスプディングなどの細かい描写が何とも言えず美味しそうである。ちなみに、アッコちゃんの数ある肩書の中には「ティープロフェッショナル」なるものも含まれている。一体アッコちゃんは何者なのだろうかと思わずにはいられない。第二話ではブラック企業でくたくたに疲れたOLが登場する。ここではアッコちゃんは彼女に毎日栄養たっぷりのスムージーを飲ませ、アッコちゃんらしい大変爽快な方法で、体の回復とともに心の気持ちの回復も成し遂げている。これらの作品を読むと、自分もアッコちゃんのように強く生きてみたいと思わずにはいられないのである。

(40代女性)

 

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