読書感想文「徳川家康(山岡荘八)」
「徳川家康」の読書感想文 本書は徳川家康の歩みを軸に、戦国時代末期の様々な人間模様が描かれている。 主人公である家康が、我を抑えて乱世を鎮めることにひたむきに心を砕いていく一方、周囲の野心家たちは次々と軽挙な行いをふるま...
「徳川家康」の読書感想文 本書は徳川家康の歩みを軸に、戦国時代末期の様々な人間模様が描かれている。 主人公である家康が、我を抑えて乱世を鎮めることにひたむきに心を砕いていく一方、周囲の野心家たちは次々と軽挙な行いをふるま...
「蜜蜂」の読書感想文 私が蜜蜂の大量失踪が起こっていると聞いたのは、もう10年以上前のことだ。養蜂家の仕事のメインがハチミツを集めることではなく、農家に蜜蜂をレンタルすることだとも初めて知った。蜜蜂は巣箱から一定の範囲で...
「月と六ペンス」の読書感想文 モームが若かりし頃に出会った画家ゴーギャンから着想を得て書いた小説とのことで、どうしてもゴーギャンの絵を頭に思い浮かべながら読んでしまう。どこまでが史実に基づいていてどこからが創作なのか。し...
「復活」の読書感想文 主人公青年は、かつての自分の自堕落な行為によって裁判にかけられるヒロインを偶然にも目にすることとなる。彼女を犯罪に巻き込まれるような立場においやったのはかつての自分の愚かな行いが元と知った主人公は、...
「黒い家」の読書感想文 ホラー系の作品として有名だったので最近読んだ。序盤のあらすじとしては、保険会社に勤めている若槻という主人公の元に、菰田重徳という男がやってくる。そして、彼と詳しい話をするために、若槻が菰田家へ訪れ...
「あまねく神竜住まう国」の読書感想文 荻原規子さんの作品はとても好きで、昔から何度と読んでいます。特に好きな作品は勾玉シリーズと呼ばれる三部作です。日本がまだ神と人間の境があまりなかったころの話です。日本が舞台の古代ファ...
「どうしてあんな女に私が」の読書感想文 書店の文庫新刊コーナーでふと見かけ、キャッチーなタイトルと表紙の雰囲気が面白そうだなぁと感じて購入した。著者になじみがなかったので調べてみたら、なんと女性の官能小説家で、そう思って...
「ドールハウスの人々」の読書感想文 球体人形作家で大学生のソウスケと、その彼女ヒヨリが非現実的な事件に巻き込まれていくホラー系小説である。ソウスケは若くして球体人形を作ることに長けており、天才的だと称されている。ヒヨリも...
「溺レる」の読書感想文 2002年に発売された川上弘美著の短編集です。表題作の「溺レる」を始めとして、どこか浮世離れした、そしてあやしい男女関係を描き出した短編8編が収録されています。表題作の「溺レる」では、中年男女がア...
「下町ロケット ゴースト」の読書感想文 『下町ロケット ゴースト』は、10月スタートのドラマ「下町ロケット」の前半の原作本である。この作品は、次の『下町ロケット ヤタガラス』の導入という色彩が強いと感じる。なぜなら、読後...
「息がとまるほど」の読書感想文 タイトル通りこの小説を読んでいると「息がとまるほど」息苦しさを感じる。ただそれは読んでいる事が不快なわけでは決してなく、自分自身がシチュエーションは違えどこの小説に出てく女達と重なる部分が...
「屋上のウインドノーツ」の読書感想文 私はこの作品に登場する主人公の友人「瑠璃ちゃん」の言動に心奪われ、少し傷つき、そして救われもした。瑠璃ちゃんの言動はまるで私の子供時代のようだからだ。友達を作ることが苦手な主人公のた...
「か「」く「」し「」ご「」と「」の読書感想文 京、ミッキー、ヅカ、エル、パラみんなに何らかの方法で人の心の中を読み取る能力があるが、実はこれは思春期の妄想ではないかと感じた。実際に人の心を読み取ることなどできない。しかし...
「象の消滅」の読書感想文 TVピープルについて村上春樹著の象の消滅という短編集を久しぶりに再読した。象の消滅という小説はなにゆえともなく外国のイメージが強い。いないのは俺たちだけという歌詞のヒットソングがあるが丁度そんな...
「ホワイトラビット」の読書感想文 伊坂幸太郎の他の小説に出てくる空き巣の黒澤さんが重要なキーマンとして登場。相変わらずのクールぶりである。この黒澤さんの件だけでも伊坂シリーズを読んできたファンにはクスリとさせられてしまう...
「レイクサイド」の読書感想文 レイクサイドは東野圭吾の作品の割にはページ数が少ないほうだ。レイクサイドの内容は中学受験を迎えた親子5組が別荘で勉強会をしている中、殺人事件が起こるという話である。読んでいて思った事は、まず...
「世界の中心で、愛をさけぶ」の読書感想文 「ずっと考えているんだ。なぜ人間はあの世とか、天国とかいったものを考え出したのかって」「なぜだと思う?」「好きな人が死んだからだよ」300万部突破のベストセラーであり、映画化/ド...