読書感想文「陸王(池井戸潤)」

電子書籍で購入したのだが、スラスラとすぐ読めた。実は池井戸潤さんの本はこれが初めてで、今まではどうも人気すぎる作家さんの本は逆に読みたくなくて読んだことがなかった。陸王は足袋製造工場が主役ということで、私自身も地下足袋を仕事で愛用していたので親近感が湧いて購入した。

 

他の方のレビューを見ると、池井戸潤作品の典型的パターンであるということだったが、私はこれが初めてだったので本当にスラスラと読んでしまった。零細企業などが大手メーカーなどを相手に奮闘していく、というストーリーは期待通り、とても現実的ですぐに話の中に入り込むことができた。

 

 

これを機会に、今まで遠ざかっていた池井戸潤作品にもハマりそうだ。比較的ページ数が多い作品でしたが、話の内容がそんなに難しくなかったのもあり、空いた時間だけでも1週間ほどで読み込むことができた。今度はこの作品が映像化されるということなので、是非観てみたいと思っている。

 

足袋という、非常に狭い業界にスポットを当てて、それを万人受けするシューズ業界にまで上げていくというのは、現実世界でも何か通用するものがあると感じた。保守的な考え方だけでは、いつまでも安泰とは言えないし成功も見込めないというのは最もな意見だなと、主人公に共感を抱いた。

 

そこから行動に移すのは、さすがに現実世界では難しいので成功した事例はこの小説で楽しめた気もした。仕事柄、長年某有名メーカーの地下足袋をずっとリピート購入してきたのだが、きっとあのメーカーさんも色々な奮闘を重ねて今もああやって途切れることなく出荷されているのかな、とふと思って、現実の足袋業界とこの陸王の登場人物たちを重ね合わせてしまった。

 

もちろん、足袋なんて触れたこともない人にとっても面白い内容だったし、会社で毎日、面白くもない上司たちとストレスフルな生活を送っている人がこういう作品を読めば、下から這い上がってくる登場人物たちから元気がもらえるのではないか、と思う。

 

(20代女性)

 

 

 

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