「これからの「正義」の話をしよう」の読書感想文
本書はハーバード大学の政治哲学教授マイケルサンデルの講義「Justice」(正義)を書籍化したものであるが同講義は非常に有名で私自身著者を知るきっかけになったのが彼の講義を放送しているNHKの番組「ハーバード白熱教室」というものでこの本を読み終わった後にYou Tubeで再度視聴をしてしまった。
本書はその討論の熱をそのまま書籍に込められたのが呼んでる最中に感じられ再視聴に至ったのだが本を読んでいる最中も自らディスカッションに参加しているような不思議な感覚に陥ることがしばしばあり、自分が考えていた正義が論理破綻していることに気づいてしまうことでいかに自分が正義に関して真っ正面か本気に深く考えたことがないか痛感をし実際に討論で恥ずかしい思いをせず良かったと安心した。
本を読むにつれて有名な歴史上の哲学者の考え方が現代の事例にのって紹介をされるが名前くらいしか認知をしておらず勉強不足も痛感した。
この本を読んで強く思ったのはやはり正義というものが如何に難しく深いものだということだが昨今の報道番組でのタレントのコメントなどはあまりにも軽いもので強く遺憾に思ったのも事実で偏ったコメントしか載せないTV、マスメディアは無価値ではないかと疑問がでてくる。
そこに正義はないのは明白で、もちろん全てがそうとは思わないがこれは私も含めて正義を真剣に考えたことがないということが問題ではないかと思う。彼の本では正義がどこにあるとは明確に記載はしておらず例をあげ倫理的に正義なのかを検証しているだけであるがなにが正義なのかを論じる場を日本の教育、家庭、マスメディアももっとすべきだと強く感じた。
謝辞の部分ではマイケルサンデル教授が自分の子供達とも正義を論じていると述べているのは彼自身も常に正義を見誤らないように教えるのではなく論じることによって正義の道を歩もうとしていることだと私なりに解釈をし皆が道徳ある正義を貫くために私も率先して正義を議論して行こうとおもう。
(30代男性)
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