読書感想文「テンペスト(池上永一)」

久しぶりに図書館にいった。この本を手に取ったきっかけは、仲間由紀恵さんが主演していたドラマを少しみかけたことだ。仲間由紀恵さんの沖縄の衣装が華やかではっきりした顔立ちにとてもよく似合っていたことが印象的だった。
 
当時、妊娠や出産の影響で小説からしばらく離れていたこともあり、読みきれるか不安だったがそんな不安は全く必要なかった。5分もたたないうちにストーリーに引き込まれて、一気に読み終え、上巻しか借りなかったことを大変悔やんだ。もちろんすぐ下巻を借りに行った。
 
主人公は琉球で女として生まれたが、学問が好きでたまらない孫寧温。失踪してしまった兄のかわりに、男性器を去勢した宦官のふりをして、科試(中国で言う科挙)に最年少合格、城につかえる役人となる。

 
 
色鮮やかな首里城、祭祀を行うノロという巫女の存在。代々続く国王に、大奥の意味をもつ大内腹(ウーチバラ)。そして外交に有益なこの土地をねらう中国や薩摩の大使。
 
どれもこれも沖縄の歴史をしらなかった私にとっては新鮮で、未知の世界観だった。まるでファンタジーを読んでいる気分さえした。今までは沖縄という日本の1都道府県という印象しかなかったのだが、昔は文化も制度も違う琉球というひとつの国があったことに感銘を受けた。
 
男性として生きている寧温に、はじめて訪れる同僚の官吏への淡い恋ごころ。自分の気持ちと戦いながら、政治的には外国の難破船を見事に助けるなど様々な難題を解決していく。
 
この本を読んで1番思ったことは、今までは特に気にならなかった沖縄に旅行したいということだ。沖縄の歴史や祭祀を行っていたパワースポットに非常に興味をもったからだ。
 
そして、日本にも長い歴史の末に今があることを感じ歴史を知ることでわかる問題などもたくさんあるのではと感じた。最近話題になっている尖閣諸島や北方領土などもその一つだ。日本には日本人のみと思っていたがアイヌ民族もいて、また地方によっても様々な文化があるのだろうと思う。
 
(30代女性)
 
 
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