読書感想文「クロスファイア(宮部みゆき)」
「クロスファイア」の読書感想文 炎を操る超能力者の女性が法で裁かれない犯罪者を焼き殺していくミステリーである。法によって裁かれない犯罪者を見つけて、自らの能力で殺して行く主人公、青木順子と、論理的に説明のつかない炎の力を...
「クロスファイア」の読書感想文 炎を操る超能力者の女性が法で裁かれない犯罪者を焼き殺していくミステリーである。法によって裁かれない犯罪者を見つけて、自らの能力で殺して行く主人公、青木順子と、論理的に説明のつかない炎の力を...
「多動力」の読書感想文① 堀江貴文、ホリエモンといったほうが世間ではわかりやすいかもしれない。彼は毎年沢山の本を出版する。実際に彼が書いているのかは不明であり、ラインのやり取り等を編集した本さえある。とはいえ時代を先取り...
私がこの本を読んで率直な意見を言うと、実際に日常生活でイライラすることが減った。読む前は些細なことでイライラしていたが読んだ後は心の持ち方が変わり些細なことではイライラしなくなった。しかし明らかに自分に向けられた悪意や本...
本書は最初の一文で引き込まれた。金色の空の下を連れ立って歩くエミリー・デーヴィスとドリー・クレアの2人が金色の空の下を連れ立って散策する姿から始まるのである。時々道端の真っ赤な野ばらの実を見たりスイカズラの枝を手折るため...
いつものように時間つぶしに本屋に出向き、ふと目に入ったこの一冊。なぜかいつもタイトルに惹かれれば心屋仁之助さんの本である事が多い。心理学者でもある心屋さんは、やはり読者のイマジネーションを一目で刺激する方法を知り得ている...
冒頭に書かれているように、一般的にはネガティブワードであるように思える「逃げる」という行為について、細かく実践的に書かれていて、「上手くいかなくてもいざとなったら逃げれば、大丈夫かも」という、セイフティゾーンを用意しても...
欲望をも超越する純真がある。大納言の欲にまみれた生き方は、ある意味とても人間らしく、汚らしく、醜い。人を騙してまで自分の欲、性的な欲であり女性を手に入れると言う物欲、を達成する自分をなんら恥じてなどいないあたりが、大納言...
「水滸伝」の読書感想文① 全19巻に及ぶ作品であったが、少しの「飽き」も感じず、読了した。現代に生きている一人の男、一人の人間として、心の奥底で、意識せずとも渦巻いていた一つの疑問が解決したと感じた。それは、呼吸をし、食...
長きに渡るアルコール依存、家族との軋轢の中でも書く事をやめない。その生きざまに胸を打たれた。本書はアメリカの作家レイモンド・カーヴァーの評伝である。私はカーヴァーの小説を読んできたので本書を手にした。読んでみて、その小説...
15世紀のフィレンツェの外交官であるマキャベリは「支配」についてとても分かりやすく教えてくれます。この著書はニクソン元大統領など政治的リーダーは勿論のことアメリカの人気ラッパー50セントにも大きな影響を与えマキャベリに関...
「じぶん・この不思議な存在」の読書感想文 「じぶんとは何か」「じぶんとは誰なのか」私は何度も自分に問いかけてきた。特に辛いことがあったり、悩んだりすると、この問いが浮かんでくる。そしていつも、「自分は何者でもない」という...
「昭和天皇・マッカーサー会見」の読書感想文 丁度8月は終戦日という事もあり、日本が戦後どういう経緯で現在に至るのかを勉強するいい機会だと思いました。とりわけ日本は、米軍基地が日本にあるという事もあり、なぜ日本の防衛を米国...
「松岡修造の人生を強く生きる83の言葉」の読書感想文 もともと松岡修造さんの大ファンでこの本を読み始めた。松岡修造さんのポジティブで熱い気持ちと本当の強さとは何かを教えてくれる、そんな本だ。本の目次から個性的且つ情熱的な...
「燃えよ剣」の読書感想文 土方歳三。歴史の授業で名前を聞いたことがある、という程度の知識しか持ち合わせていなかった私が、この本を読んですっかり、土方歳三に恋してしまった。この本を手に取ったのはほんの些細なことで、「好きな...
これは、当時、画期的なサイバーパンクだった。僕はリアルタイムで読んだのでなく、1990年代に、読んだ。日本での出版は1980年代だったはずだ。主人公はコンピューターハッカーで、もう一人のヒロインは、訓練された、軍人のよう...
「歴史を紀行する」の読書感想文 この書物は長年人気作家として常に上位に位置してる司馬遼太郎氏の日本の県民性を歴史的・地理的な観点から紐解いた紀行随筆である。とり上げられた地域は高知から始まり大阪で終わる12府県である。司...
今年の6月11日、私の父が死んだ。劣等感が強く、癇癪もちでわがままなひとだった。性に固執し、「男らしさ」という概念に最期までとらわれていたように思う。まだ実父が亡くなった感傷が残る中、私は本書を読みはじめた。インターネッ...
「シンプルに生きる―変哲のないものに喜びをみつけ、味わう」の読書感想文 一時期私達世代の間では断捨離というのがブームになり、私もその類の本や雑誌を読み漁り今まで買い集めてきた服や靴、小物や本や雑誌などを中古業者に買い取っ...
「心理試験」の読書感想文 用意周到に準備していたことが、かえって裏目に出る。この一言に集約してもいいんじゃないかと思える、江戸川乱歩の「心理試験」。金持ちの老婆を殺してその金を奪う、苦学生の自分が救われる、これのどこがい...
江戸時代を舞台にした推理小説である本作は1917年から連載が始まった作品であるにも拘らず、現代の読者にもミステリー性だけでなく歴史的な側面から新鮮な興味を与えられる。 岡本綺堂氏の文体は非常に簡潔でありなが...