読書感想文「青空のむこう(アレックス・シアラー)」
「青空のむこう」の読書感想文 死ぬこととは、生きることとはどういうことなのか、改めて考えさせられる物語だ。交通事故で突然死んでしまった少年、ハリーが主人公の物語。物語はいわゆる死後の世界からスタートする。 死後の世界には...
「青空のむこう」の読書感想文 死ぬこととは、生きることとはどういうことなのか、改めて考えさせられる物語だ。交通事故で突然死んでしまった少年、ハリーが主人公の物語。物語はいわゆる死後の世界からスタートする。 死後の世界には...
中山可穂の最大の特徴でもある女性同士の恋愛小説だが、この作品は舞台が同性愛が迫害されるファシスト国家になってしまった日本である。前作『天使の骨』にて運命的な出会いを果たした王寺ミチルと稲葉久美子。演劇と恋愛という二つの絆...
「語彙力こそが教養である」の読書感想文 語彙力というワードをお聞きになったことがあるだろうか?語彙とは言い換えれば言葉のことで、語彙力とはどれだけの言葉を知っていて、且つ使いこなせるかということである。私がこの本を読んだ...
この本はイタリアとフランスの二重国籍を持ち、自身もタックスヘイブンで育った著者がスイスのプライベートバンクから膨大な数の脱税の記録を盗み、それを各国の当局に提供したノンフィクションです。私が知らないところでこのような熱い...
「ぼくらは誰かを殴るための拳を持って生まれてはこなかった。この手は、大事なひとの背中をさすったり、美味しいものを食べたり、美しいものをつくったりするためにある。」この主人公の言葉が心に刺さった。私は小さい頃、周りから「優...
自分が如何にダラダラと時間を無駄にして過ごしてきたか痛感させられた。一秒・一分・一時間・一日・一ヶ月・一年 そして一生。時間に対してルーズに生きてきた私に「渇」を入れられた気分だ。本書のようにいつもスパッと割り切って生き...
赤色を基調としたカバーデザイン、刺激的なタイトル‐この2つの要素だけでも、「本書を手に取って、真剣に熟読してみよう」、という読者層だけではなく、「へえ、そういえばよく知らないな。一度中身を読んでみるか」といったような、い...
私には「あれもできない」「これもできない」「自分はなんてダメなんだ!」と、自暴自棄になっていた会社員時代がある。人に話しかけることができず、職場にうまく馴染めなかったり、求めらていることが分からず、簡単な書類すらまともに...
子供の親になった母親だったら、少しは体験のある、母親同士の嫉妬やねたみ、やっかみという母親の黒い感情の部分が包み隠さずかかれている小説だと思います。子供の親なのに、いじめや無視といった子供じみたことが繰り広げられたりしま...
「朝が来る」の読書感想文 もし、あなたに子どもができなかったら?もし、中学生なのに子どもができてしまったら?もし、我が子として育てている子どもの実の親が子どもを返してほしいと申し出てきたら?どの立場も人によっては身近に感...
「死神の精度」の読書感想文 みんなは、『死神』と聞いたらどんなイメージを持つだろう。骸骨?黒いマントを着けている?長い湾曲した鋭い斧を持ってる?この話は、死神の目線で始まり、数人の人間と関わり、その者が期日で死ぬのか、そ...
「レキシントンの幽霊」の読書感想文① レキシントンの幽霊はいくつかの短編を収めた一冊である。私が特に心惹かれたのは、その中に収められている七番目の男という作品で、これは2003年度版・高等学校現代文の教科書にも載せられて...
個人的に凄く共感したのは学校制度の文書だ。まず学校の教育制度の段階で時代は変わっているのに未だに会社員生活を前提とした教育を行なっているのは凄く勿体無いと思うのである。私自身もフリーランスとして仕事を受注したり文章の仕事...
「ひらいて」の読書感想文① この小説は、一人の女子高生の人生を私に追体験する機会を与えてくれた。女子高生の関心事と言えば、恋愛・容姿・友情だろうと思う。この本を読んで、私はそれらを余すところなく自分自身の体験と同様のレベ...
「源氏物語の色辞典」は源氏物語の登場人物が身に着けていた衣の色を忠実に再現した写真と物語の各章の概要、解釈が書かれている本である。この本が気になったのは源氏物語に出てくる色について知りたかったからだ。 本の...
まだ行ったこともない、遠いアラスカの風をふと感じられるような本である。この本を買ったとき、私はまだ新入社員で仕事に行きづまり、閉塞感を感じていた。そんな時にふと書店で目に入り、タイトルが気に入って購入した。もともと私は旅...
ナイロビの蜂はジョン・ル・カレの原作原題はThe Constant Gardenerを翻訳されて発売された小説だ。メインの内容はケニアが舞台の製薬会社の裏事情、その事に関係する人々、そして翻弄される人々の心理描写が描かれ...
「きみ去りしのち」の読書感想文 人は皆、この世に生を受けた時から終わりが来る事を知っている。しかし、その事実に直面している訳ではなく、おぼろげに理解しているに過ぎない。人生を全うして終えられる人もいれば、あまりにも早すぎ...
飛鳥時代の日本に、古代ペルシャの宗教・ゾロアスター教が広まっていたという説をベースに描かれたミステリー。考古学ファンとしては読んでいて思わずこれは本当の話なのかもしれない、と思ってしまうような一冊だ。 主人...
「お金」現代を生きる私たちにはとても生きていくうえでとても重要な要素といえる。そして、私はいま20代だが、これから将来にかけてお金をちゃんと稼いでいけるのだろうか?結婚して子供は育てることはできるのだろうか?年金はちゃん...