読書感想文「野宿大全―究極のアウトドアへの招待(村上宣寛)」

元々キャンプ、アウトドアスポーツ、温泉が趣味であったが、結婚してからはほとんどそのような趣味の時間が無くモンモンとしていた。そんな時ふとWebショップで”野宿〜”なる本のレビューを見つけるのだが、そういうものを前面にうたっている本に限って余り役に立たなかったり、金をいっぱい掛けたオートキャンプなどの紹介であったりして自分としては興ざめすることが多かった。
 
最初この本を見たときは「発行年も10年前だし、中の情報も古いかな」と思いあまり期待していなかった、だが、レビューの文言で妙に惹かれた部分がある「一人キャンプで旅をするときのバイブル」である。レビューの多さもさることながらロングセラーで、以前一人で自転車旅やお遍路を経験した自分にとって「一人でのキャンプ旅」というフレーズは心躍る魔法の呪文のようなものである。
 
さて、話が読書感想とはちょっと遠いものになってしまったが、まず読み始めのトレーニング方法、シューズや自転車の選び方はほとんど興味が無かった、シューズも歩く状況で選べばいいし、自転車はショックを吸収してくれるマウンテンしかないと思っていたからである。
 
逆に興味を持った部分と参考になった部分であるが、まずは、テントの選び方、一人旅をしたときにテントを持って行ったのだが、一般的なドーム型のもので組み立てが簡単で5~10分で出来る、その反面重量が1.5kgもあり歩きの際の苦痛の元となっていたものだ。

 
 
この本で紹介されているタープ型のシェルターは正に目からうろこであった、これは一枚のタープにつっかえ棒(ストックなど)をして建てるテントの一種なのだが、特徴はその重量。1kgは余裕で切り「なんで知らなかったのか」と悔やんだものである。
 
また旅の最中に毎日使うものと言えば調理器具であるが、これについてもいろいろと参考になる器具が書いてあったが、特に参考にしたかったのが「何を食べるか」だ。缶詰は一般的だがせっかく食事をするのだから少しでもおいしく食べたいものだ、そのレシピについて数は少ないが、自分でアレンジした料理に想像が膨らんで非常に楽しい。
 
テントを張る場所についても参考になった、「オートキャンプ場はガキがいる場合最悪」に同感する、状況は違うがつりの最中にガキに石を投げつけられた追いかけて捕まえた経験もあるのでもっとも腹が立つ場合の一つである。
 
一人でのキャンプは孤独ゆえの恐怖感があるのだが慣れてしまえば以外に熟睡できてしまうこと、第1章の冒頭にも書いてあるがお金を掛ければ掛けるほど感動が手に入るのではないということ、一人でのキャンプや旅は自由なのだ。
 
食費をケチろうが、服を3日着てようと文句を言われない、朝日や夕日のキレイなど一生忘れることのない感動が得られる。こんなうたい文句に本当の漢は弱いものである。なお経験者だけではなくトレーニングや自転車、道具の選び方も記載されているので入門書としても最適である。
 
経験者向けの内容としてはテントもいろいろな種類があり軽量を取るか、居住性を取るか、悪天候時の安全性を取るかなど選択できるようになっているので選ぶ楽しさもあるのである。宿泊地の選び方についても今までは公園か橋の下しか見当がつかなかった。
 
逆の発想で人に見つからないように野生の感を働かせて、場所を見つける方法は想像もしていなかったからか、シミュレーションしているだけでも楽しいものである。最後の野生動物への対処は、山の中で渓流釣りをするためテントを張ったのだが、周辺をいのししか野ブタかが歩き回っており恐怖を覚えた経験がある。
 
確かに野犬など集団でおそってくる動物が一番恐ろしいかもしれない、発症したらほぼ100%死に至る狂犬病もある。第十章のやっかいな動物の項の一番最後にガキが出てくるが妙に納得したものだ。ちょっかいは出されるは、うるさいは、ヤンキー親の子供なら注意しない親も最悪動物、退避方法も自然と身につくと思える。
 
是非とも同様の状況になったら試してみたいものだ。まだキャンプへは行けないのだが定年過ぎたらこの本片手に出かけてみたい。この本を読んでそう思えた。
 
(40代男性)
 
 
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