読書感想文「だれも知らない小さな国(佐藤さとる)」

この本を読み終えた後、周りにコロボックルたちがいるような気がして、思わず自分の周りにコロボックルがいないか探してしまった。ファンタジーだが、とても身近でリアルに感じられたし、自分も本の世界に入って、実体験したような不思議な感覚だった。

 

話の内容も、大事件が起こったり、どんでん返しがあったりというわけではないが、とってもワクワクして寝る間も惜しんで読み進めた。コロボックルという小ささならではのアイデアグッズがとても面白かった。普段、私たちが使っているようなものがコロボックルの手によって、全然違うものに利用されているというのが面白かったし、コロボックルのアイデアにとても感心した。

 

私がコロボックルなら、この文房具のこの部分を机にしたいななんて、考えたりもした。また、「ヒイラギノヒコ」や「エノキノヒコ」「ツバキノヒコ」といったコロボックルのキャラクターがみんな魅力的で、本当にいたらいいなと思う。

 

 

また、それぞれのキャラクターについている通称が「デブ先生」「キムズカシヤ」と、より身近に感じられるような通称で、自分も昔から友達だったような気がしてきて、いつの間にか主人公と同じようにその通称でキャラクター達のことを呼んでいた。

 

キャラクターの描写がとても詳細に描かれており、挿絵はそんなに多くないが、頭の中で、どんどんキャラクター達が映像化されていき、本当に目の前にキャラクター達がいるような気がした。そして、気づけば、自分も主人公の「ぼく」と一緒にコロボックルたちの世界に入っていた。

 

読了後、コロボックルという不思議な人たちに興味を持った私は、図書館でコロボックルについて調べ、実際に北海道まで行ってみた。北海道という土地は、本当に自然いっぱいで、コロボックルがいそうな場所がたくさんあった。思わず「ヒイラギノヒコー」と呼んでみたり、カサカサと動く葉の裏を覗いてみたりしてしまった。

 

今でも、かさかさと動く小さな音だったり、雨が降った日の蕗の葉の裏だったりに反応してしまう。いつかコロボックルに出会えたらいいなと思う。

 

(20代男性)

 

 

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