読書感想文「晏子(宮城谷昌光)」

久しぶりに楽しく読める本に出合った。エキサイティングでワクワクしてどんどん読み進めることができた。偶然に手にしたこの本がこんなにも興味深い内容だったとは思いもしなかった。三国志がとても好きで、三国志を読んだ時もかなり興奮したが、その時の感覚に似ている。
 
晏子とは晏弱、晏嬰の親子を主役にして進んで行く歴史小説である。中国の春秋時代の史実である。「史記」などを元に書かれたものなので小説だが、晏子親子は実在の人物である。晏弱は斉の国の人で下級の身分から昇進を重ねて主に軍事面で活躍して、軍事のトップにまで駆け上がり、君主に政治面での助言もするようになる。
 
何といっても尊敬のできる人柄で、男が男に惚れるタイプの頼もしい人である。魅力にあふれている。勇気があり、誠実で、私利私欲が無い言動は人から尊敬され、信頼される。そして身分は低くても一目置かれる存在である。一つ一つの任された仕事を確実に成し遂げていき。

 
 
無理難題な問題も持ち合わせた知性、知恵で乗り越えていく。そして先見性もあるため君主や自分のつかえている大夫の危機もことごとく切り抜けていく。ものすごい智謀の持ち主で感心してしまうばかりである。
 
そして与えられた仕事を完遂するそのたびに信任が厚くなりさらに大きな仕事を任されていく。隣国との駆け引きには見ごたえがあり、手に汗握り、感情が熱くなっていく。お見事と言って唸ってしまうような仕事の成し遂げ方である。
 
知識だけではなくかなりの胆力や忍耐力を持ち合わせており、いつでも取り乱すことなく、慌てることなく落ち着いて難局を解決して、切り抜けていく。こんな上司がいたら最高の職場となるであろう。まさしく理想の上司の典型的な人物である。
 
このような尊敬に値する人物が紀元前の中国に存在していたことに驚きを感じる。紀元前500年以上も前に晏子のような人物が活躍していた時代や文明が中国にあったことに本当に信じられない気持ちである。どんな時代であれ自分を律して誠実に勇気を持って生きる人というのはどのような環境であっても活躍することを確信した。
 
この晏子は現代にあっても間違いなく歴史に名を残す人物になるであろう。尊敬を集める人物というのは本当に見ごたえがあり、見習う点が非常に多くある。間違いなく私のこれからの人生にも大きく影響を与えるだろう。良書に出会い興奮している。
 
(40代男性)
 
 
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