読書感想文「蝶々、ママになる。(蝶々)」

私は30歳を目前にした女性である。従って、やはり直面する問題といえば、「子供を産むか産まなか?」であった。
 
かねてより、女性の生き方を指南してきた作者、蝶々。これまでは、恋愛を楽しくするには?モテるには?など、友達に語りかける内容の著書が多く、気楽に読んでいた。しかし今回は違ったのだ。子供を産むというまさに「現実」を、リアルに、厳しくシビアに語っている。
 
印象的だったのは、彼女がかねてより話していた「東京問題」というものだ。多くの日本人が、東京が首都で一番、と思い込んでいることを彼女は問題視していたが、この本では特に深く触れている。私自身、彼女と同じように、東京の生きづらさには疑問や不快感をずっと感じていたのだ。
 
実際、この本を買った翌日、東京で雪が積もった。雪に慣れていない東京の電車はアッサリと止まり、間引き運転となり、朝の通勤時間を直撃した。その時の人々の、我先にという殺気だった顔立ち、まるで人をゴミ箱にゴミを詰めるように、電車に押し込む駅員。いつか子供を産んだとして、こんなところで子供を育てたくないと強く思っていた。
 
著書にもあるように、東京だとつわりでぐったりしている妊婦が、空気のいい田舎に行くと、吐き気が治まることが多いという。お腹の中の赤ちゃんが、東京の濁った空気や殺伐とした雰囲気を全力で拒否し、そして、母をそんな空気から守るため、つわりを起こさせて気づかせているのだろう。「おかーさん、こんなとこにいたらダメだよ!!」と。

 
 
 
そしてつわりだけでなく、出産時のことも生々しくリアルに描かれている。血や生々しい話が苦手な男性が読んだら、フラフラ倒れるのではないかと心配になるくらいだ。出産は命がけの大仕事。この本を読んで、きれいごとでは無いのだとつくづく感じた。
 
子供を産むのであれば、東京を出たいと強く考えるようになった。そして、多くの不妊で悩む女性が、なぜかハードな仕事をやめなかったり、ストレスフルな生活でお酒漬けだったりと、母体の健康なくしては妊娠は簡単にできないということも強く感じた。
 
産むか、産まないか。どこで、どう育てるか。大人になった女性として、逃げては通れない問題を、この本に突きつけられたように感じる。
 
 
(20代女性)
 
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