「レ・ミゼラブル」の読書感想文③
貧しい家庭の人々が貧困に喘いで犯罪にまで走ってしまう悲惨な生き様や生涯を描いているとても悲哀感が溢れるスゴイ悲しい物語である。
主人公ジャン・バルジャンが、お腹が空いて仕方なかったためにパンを泥棒したという罪だけでなんと9年も牢獄に入ってしまうという残酷な世の中の有様が実に明確に描かれている。
残して来た家族が心配で何度も脱獄を計り、捕まるたび刑期が延びたとは言え、パンを盗んでしまったというだけで、そんなにも長い期間牢獄に入っていないといけないということがとても悲惨に感じるのだ。
しかもジャンが牢獄から出た後も家族には中々受け入れてもらえなくてすごく寂しい悲惨な状況下に置かれてしまうのである。家族のためにやったことだったというのにである。と読んでいると思わず同情してしまうほどだ。
ただ実の家族達はすごく冷たくて意地悪だったが、物語の途中でジャンが出会うこととなる教会の神父様だけは態度がまったく違っていた。非常に慈悲深くて心優しい神父様の態度にすっかり心を洗われるジャンであった。
とにかく内容が悲惨、貧しいということがこれほどまでに人に辛さや悲しみ、差別と侮辱、恥辱感を与えるということを身を持って知らされる内容なのである。
その上、あまりもの可愛そうさにこの「ああ無情」の物語を読み勧めて行くほどに途中で何度も同情の涙が一滴二滴と頬を伝わっては落ちて行くのをどうすることも出来なかったのである。
また当然この世界中で有名な物語のジャン以外の主人公のコゼットも出てくるが、コゼットの母親がこれまた類を見ないほどのどん底の貧しさで、お金が無さ過ぎで生活が成り立た無いために自身の歯を売ってしまうという悲惨な有様もとても印象的なストーリー展開である。
結局工場で働き過ぎてしままったためにコゼットの母親は病気になり死んでしまうこれも涙なくしては語れないスゴイ悲惨な情景である。コゼットも母に引き取られる前は何処で面倒を見てもらっていてその時期はずっとコキ使われまくって苛めまくられていたという悲惨な過去の持ち主なのだ。
とにかく最初から最期までこの物語は悲惨な貧困階級と差別と虐待がメインテーマとしか言いようが無い内容なのだ。そして、ジャンもジャンを追っていたジャベル刑事もそうだがコゼット以外の主な登場人物は皆殆ど死んでしまうという何かとてもある意味呪われている内容である。
たった一人の少女が生き残るためにその他の主なメンバーが全て息絶えてしまうのだ。これはある意味とてつもなく恐ろしいことだと思えるのである。オカルト趣味の要素も十分伺える内容だと思えるのだ。
つまり孫子の代まで祟ると言う何かの因縁や恨みに対する呪いのような物をまざまざと感じてしまうということなのだ。
(50代女性)
















軽蔑の対象である(笑)
何も与えずに人を変えられる人なんているんですか?
十代で数ヶ月掛けて読み終えた本書を、六十代の今読み直しました。ユゴー特有の脱線があんなに辛かったのに、今は興味深く読めている自分に驚いたりしています。本書で語られている悲惨は、決してあの時代やフランスに限ったものでなく、現在の日本に違った形であれより大きく横たわている現実なのだと、実感しました。本書の冒頭にあるユゴーの言葉を、もう一度読み直しました。
あ
い
う
中2です
宿題で参考にさせて頂きたいのですが宜しいでしょうか?