読書感想文「十五少年漂流記(ジュール・ヴェルヌ)」

私がこの物語を読み終わりまず最初に感じたことは、「人と人の間に国籍とか、人種とか考え方の違いという壁があったとしてもそれは必ず超えられるものなんだ」ということだ。この本は漂流した少年たちがその島で暮らし最終的には脱出する話であるが、それまでに多くの困難が待ち構えているのである。

 

彼らは人種、思想の違いから揉めてしまう。だが、やがて人種、思想が違うから認められないという考え方が間違っていたことに気づき協力し合うのである。その場面を読んだときに今まで自分の人生の中で体験してきた意見のぶつかり合いや考え方、性格の違いはそれを乗り越え相手とお互いに理解しあい、成長するための機会だったのだと気づかされた。

 

もしこの本に出会っていなかったと考えた時に、恐ろしく思うと同時に、この本との出会いに感謝することができた。また、この本の終盤では殺人を犯した水夫たちと出会って危険な目にあってしまうというところがある。そのシーンを読み終えたときに「少年たちの清く純粋な気持ちの力強さ」というものを感じた。

 

水夫たちは自分たちのことばかりを考え少年たちのことを襲ってくるのである。それに対して少年たちは、大事な仲間のために戦うのである。結果的に少年たちが勝利を収めるのだが、その時に、大切な何かのために戦うという純粋な思いの力強さを感じた。年を取るにつれたくさんのことが見えてくるようになる。

 

だから、大切な何かのためという理由だけでは行動できなくなってくるのだ。だが、このシーンを読み終えたときには改めて気持ちの強さを実感させられた。この物語全般を通して感じたことといえば、「人が何かを行うときには決して一人ではそれを成し遂げる事は出来ない」ちうことである。

 

この物語に登場する少年たちが物語を通して私たちに訴えかけてきていることはそういうことなのである。常に彼らは仲間を思いやり、仲間と助け合い、信じあい戦い抜いてきた。今はそれが難しい時代かもしれないがだからこそ少年たちのように力強く頑張っていくことが大事なのだとこの物語を通して感じた。

 

(10代男性)


 

 

 

 

十五少年漂流記は国籍の違う十五人の少年たちが主人公だ。十四歳から八歳までの少年が乗った小型船が嵐の夜無人島に流される衝撃の場面から始まるのだが、ここからが面白い。年長組の少年達は実に賢い子供ばかりで、年下の少年達を安心させようと先頭に立って働く。

 

洞穴をみんなが住みやすくなるように整え、狩りや釣りで食料の確保をする。労働と
勉強の時間を一日のスケジュールの中に組んでいるのも感心した。時々全員そろってクリケットなどのボール遊びやスケートをしたりする事もある。

 

もし私が同じ立場に立ったとしたらリーダー格の少年に従っているだけだったかもしれない。年少の少年達は誰一人として年長の少年達に反抗する事はなく、積極的に協力している。島にいる間は全員が一つの家族なのだ。彼らが家畜を飼ったりリーダーを投票で決める所を読んでいると、一所懸命な様子がわかる。

 

物語では十五人の少年達が工夫を凝らして生活を楽しんだり、島から脱出するのに試行錯誤している。無人島に漂流するだけでも大変だが、自分達が住んでいた英国の習慣を忘れずに生活に取り入れるのは並大抵の事ではない。

 

私が無人島に行ったら日本で生活している時と同じように生活出来るかどうかわからない。まず無理だろう。その日の食べ物を確保するのに四苦八苦したり、洞穴の中を整えるのに必死になるが、その他の事についてはないがしろにしてしまうかもしれない。アイディアを考える事は容易だが、それを実行するまでが難しいのだ。

 

島の生活では次々に問題が起こる。年長組の子供の中で派閥が生まれ、時々意見が衝突する事があるのだ。大人にも意見が衝突する事はあるが、子供が思っている事を行動に移せるのとは違う分だけしこりが残る事がある。

 

十五人の子供達が自力で問題を解決していくのを見ると、とても羨ましく思う。島の中を探検したり狩りに行くのは年長者の仕事なのだが、彼らが茂みの中をかき分けて歩いていく様子が手に取るようにわかってわくわくする。交通アクセスが悪く周りの地域から孤立している地域を「陸の孤島」と呼ぶ事があるが、この島は孤立しているように見えない。

 

陸の孤島でなくても孤立しがちな人々は大勢いるが、十五人の少年達を見ていると少しもそんな様子はない。むしろ、すぐに仲間に入れそうな子供達ばかりだ。私もこの本を読む時はほんのひととき彼らの仲間になって一緒にビスケットをかじったり、島の中を探検したりしている。苦しい時の仲間こそ最良の宝なのである。

 

(40代女性)

 

 

 

 

 

十五少年漂流記 (新潮モダン・クラシックス)
ジュール ヴェルヌ
新潮社
売り上げランキング: 253,604

 

 

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

 

 

ジュール・ヴェルヌ作品の読書感想文はこちら

1 件のコメント

  1. 匿名 より:

    クソつまらない彡(-_-;)彡幼稚な本でした。

コメントを残す

シェアする