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読書感想文「十五少年漂流記(ジュール・ヴェルヌ)」

「十五少年漂流記」の読書感想文①

私がこの物語を読み終わりまず最初に感じたことは、「人と人の間に国籍とか、人種とか考え方の違いという壁があったとしてもそれは必ず超えられるものなんだ」ということだ。この本は漂流した少年たちがその島で暮らし最終的には脱出する話であるが、それまでに多くの困難が待ち構えているのである。
 
彼らは人種、思想の違いから揉めてしまう。だが、やがて人種、思想が違うから認められないという考え方が間違っていたことに気づき協力し合うのである。その場面を読んだときに今まで自分の人生の中で体験してきた意見のぶつかり合いや考え方、性格の違いはそれを乗り越え相手とお互いに理解しあい、成長するための機会だったのだと気づかされた。
 
もしこの本に出会っていなかったと考えた時に、恐ろしく思うと同時に、この本との出会いに感謝することができた。また、この本の終盤では殺人を犯した水夫たちと出会って危険な目にあってしまうというところがある。そのシーンを読み終えたときに「少年たちの清く純粋な気持ちの力強さ」というものを感じた。
 
水夫たちは自分たちのことばかりを考え少年たちのことを襲ってくるのである。それに対して少年たちは、大事な仲間のために戦うのである。結果的に少年たちが勝利を収めるのだが、その時に、大切な何かのために戦うという純粋な思いの力強さを感じた。年を取るにつれたくさんのことが見えてくるようになる。
 
だから、大切な何かのためという理由だけでは行動できなくなってくるのだ。だが、このシーンを読み終えたときには改めて気持ちの強さを実感させられた。この物語全般を通して感じたことといえば、「人が何かを行うときには決して一人ではそれを成し遂げる事は出来ない」ちうことである。
 
この物語に登場する少年たちが物語を通して私たちに訴えかけてきていることはそういうことなのである。常に彼らは仲間を思いやり、仲間と助け合い、信じあい戦い抜いてきた。今はそれが難しい時代かもしれないがだからこそ少年たちのように力強く頑張っていくことが大事なのだとこの物語を通して感じた。
 
(10代男性)

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