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読書感想文「手紙(東野圭吾)」

読書感想文「手紙(東野圭吾)」

「手紙」の読書感想文③

私が読んで泣いたのはこの本が初めてであった。この本を読んで私は報道される凶悪犯罪を見るたびに加害者の家族のその後について憂いるようになった。強盗殺人を犯してしまった直貴の兄である剛志は本当は心優しい青年であった。

しかし、力仕事で腰を痛めてしまい仕事を失うな弟を養わなければいけない。このような中で不運も重なり人を殺してしまう。どんな事情があろうと殺人は許されることではない。それでも、私はやりきれなかった。

大切な家族を守るために犯してしまった犯罪であった。世の中にはこんな事件も本当はあるのかもしれない。剛志の犯行が報道されたときに使用さていた写真も、優しい兄だが凶暴そうに見える写真が使用されていた。

たしかにこれまで私が見てきた凶悪犯罪の犯人の写真などは、ほとんどが凶暴そうである。この本の場合も目当ては金であった。当然、金目当てで住居に侵入のうえ、住人に見つかりとっさに殺害をしてしまったと報道される。

この本を読んで私はこれまで犯罪者の報道された部分しか知らなかったし、知りたいとも思わなかった。しかし、今はなぜそのような犯罪を犯したのか知りたいと思う。直貴は剛志が逮捕されてからどんなに努力をしても報われないことほとんどである。

仕事、恋愛と兄のことが知れるとすべてうまくいかなくなる。理由は家族に犯罪者がいるからだ。私なら直貴とどう関わるだろうか?おそらく、仲良くすることを避けできるだけ関わらないようにするだろう。

直貴がどんなに良い人でもである。直貴の勤務先の社長が直貴に対して言った言葉にハッとさせられたものがある。「君は差別されて当然なんだ。君が苦しむことこそが君のお兄さんの犯した罪に対する罰でもあるのだから。」という言葉である。

人生はうまくいくことばかりではない。自暴自棄になるほど辛いこともある。しかし、人には絶対に超えはいけないラインはあることを認識させられた言葉であった。この本を読み、誰もが犯罪を犯してしまう可能性はある思った。

しかし、犯罪をおかしてしまったとき罰を受けるのは自分の一番大切な人である可能性がある。そんなことにならないよう自分を人を大切に日々を過ごしたいと思った。

(20代女性)

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