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読書感想文「陽だまりの彼女(越谷オサム)」

「陽だまりの彼女」の読書感想文

私が陽だまりの彼女を読み、印象的だと感じた部分はヒロインの渡来真緒が実は猫だったということである。主人公の奥田浩介は中学生の頃、渡来真緒と出会い、クラスからいじめられていた真緒を助けたことによって2人は距離が縮まることになった。それから浩介は引越してしまい、再開したのは大学を卒業して就職してからである。2人は付き合うことになった。
 
この時はまだ、真緒が猫だという真実に浩介は気づいていない。時が過ぎ、2人は駆け落ちして結婚生活を送ることになる。そして、真緒は度々猫らしいところを見せはじめる。極度の猫舌であったり、運動神経が抜群に良かったり、マンションから飛び降りて反転し無事に着地している。その着地を浩介がみてから不審に思いはじめた。 
 
ある日、真緒は朝から機嫌が良く、鼻歌を歌いながら豪華な朝食を作っていた。浩介を起こすと自分は朝刊を取りに行くと言ったまま帰ってくることはなかった。私はこの物語の不思議なところがとても印象的である。まず、真緒が猫だと気付いた時にはとても驚いた。そしてこの物語はとても悲しい物語である。私は2人が再開してまた、離れ離れになるところを読むととても悲しい気持ちになる。
 
真緒は浩介に会いたいという一心で人間になり会いに来たが、人間と猫では寿命が違うため2人はまたどこかで会おうと約束をする。私は真緒の純粋すぎる気持ちにとても感動した。それと同時に悲しさもこみ上げてきた。浩介が真緒を思う気持ちと真緒が浩介を思う気持ちは誰がみても感動すると思う。浩介が真緒は猫だとまだ気づいていない時、浩介は死ぬまで一緒にいると心に決めていた。
 
だが、真緒が猫だと気付いた時の浩介の感情は悲しいというよりもどこか猫である真緒を受け入れている気がした。この不思議な物語は何回読んでも飽きないと思う。真緒が猫だと知って改めて読むと新しい発見ができる。また陽だまりの彼女を読む機会がたったなら猫だという事実を知った上で読んでいきたいと思う。
 
(10代男性)

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